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ロシアが日本人記者を軍事機密のスパイ容疑で国外追放

軍事機密を入手しようとしたとして、ロシアで日本人記者が昨年12月に一時拘束された。(Shutterstock)
軍事機密を入手しようとしたとして、ロシアで日本人記者が昨年12月に一時拘束された。(Shutterstock)
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27 Jan 2020 10:01:47 GMT9
27 Jan 2020 10:01:47 GMT9

モスクワ/東京: ロシア政府は月曜日、ロシアの極東における軍事能力に関する機密情報を入手しようとしたかどで、日本人記者を先月国外追放したと発表したことをロシア通信(RIA)が報じた。

ロシア通信が火曜日伝えたところによると、国外追放されたのは日本の共同通信に勤務する記者で、同記者はスパイ未遂の容疑を否定しているという。

共同通信は記者の氏名を公表しなかったが、12月25日にウラジオストクで拘束され、約5時間にわたる事情聴取を受けた後に釈放された同記者は、72時間以内にロシアから退去するよう言われたと発表している。

「安全上の理由から、彼は翌日ロシアを出国しました。私たちは、彼は標準的な取材活動に従事していたと理解しています。」という声明を共同通信はEメールで発表している。

ロシア外務省は在ロシア日本大使館職員を呼び出し、正式にこの事件に対する抗議を行ったとロシア通信は報じている

日本の外務省は、この件についてはコメントできないとしている。

日本とロシアの間には、北方4島の領有権を巡る問題により、何十年にもわたって緊張関係が続いている。

ロシアでは南クリル列島として、また日本では北方領土として知られているこれらの島々は、第二次世界大戦末期にソビエト軍よって占領されたものである。

この北方領土問題が、ロシアと日本が正式に平和条約を締結し、両国の関係を発展させることの妨げとなっているのである。

「2019年12月25日、ウラジオストクで日本の一般市民が、極東におけるロシアの軍事能力に関する機密資料を入手しようとしたとして、ロシア警察に拘束された。」と、ロシア通信はロシア外務省の発表をそのまま引用して報じている。

この発表は、日本の通信会社ソフトバンクグループが、同社の元社員が企業秘密を漏洩した疑いで逮捕されたことを発表した2日後に報じられている

この元社員は、金銭と引き換えに在日ロシア通商代表部の職員に情報を提供した疑いが持たれている、との警察の発表を日経新聞が報じている。

共同通信に近い筋は、今回のロシア側の発表は、「ソフトバンクへの報復」のように思われる、と述べている。

ロイター

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