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対中抑止、「戦う覚悟」必要=自民・麻生氏、台湾で連携訴え

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08 Aug 2023 09:08:10 GMT9
08 Aug 2023 09:08:10 GMT9

台北時事: 自民党の麻生太郎副総裁は8日、台北市内で講演した。日本や台湾の安全保障環境について、軍事的圧力を強める中国の動向を念頭に「非常時に確実に変わっている」と危機感を表明。台湾海峡で有事とならないよう「戦う覚悟」を示して抑止を図る必要があるとの認識を示した。

麻生氏は抑止力について、「能力」とそれを行使する「意志や国民的合意」、さらに覚悟を「相手に教えておくこと」の三つで構成されると指摘。「防衛力を持っているだけでは駄目だ。いざとなったら台湾防衛、台湾海峡の安定のために使う明確な意志を相手に伝えることが抑止力になる」と訴えた。

また、日米台連携の重要性を強調。「特に台湾と密接な隣人関係にある日本が、率先して中国を含む国際社会に(戦う覚悟を)発信し続けることは重要だ。日本のこの毅然(きぜん)とした態度は、岸田政権以後も変わらない」と述べた。

台湾では来年1月、蔡英文氏の後継を選ぶ総統選が行われる。麻生氏は、新総統にも「現状を守り抜く覚悟を持ってほしい。同じ価値観を持つわれわれと一緒に戦ってもらえることを期待する」と語った。

麻生氏はロシアのウクライナ侵攻に触れ、「同じような深刻な事態が近い将来に東アジアで発生する可能性は否定できない」と指摘。「日本の防衛を強化する実際の行動こそが戦争を防ぐ揺るぎない抑止力になる」と述べ、昨年末策定の安保関連3文書に基づき能力向上を図る方針を説明した。

日台の経済分野の協力については、半導体生産での連携が「経済安保の面でも極めて重要だ」と強調した。台湾が申請している環太平洋連携協定(TPP)加入を歓迎する意向も示した。 

時事通信

 

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