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ICRC、イスラエルとパレスチナの武力衝突は「人道的危機」につながると指摘

1967年以来、イスラエルとパレスチナ自治区に常駐しているICRCは、さらなる暴力の悪循環につながる民間人の虐殺を長きにわたって目撃してきたと述べた(AFP)
1967年以来、イスラエルとパレスチナ自治区に常駐しているICRCは、さらなる暴力の悪循環につながる民間人の虐殺を長きにわたって目撃してきたと述べた(AFP)
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11 Oct 2023 01:10:23 GMT9
11 Oct 2023 01:10:23 GMT9
  • ICRC総裁は、民間人の殺害と虐待は 「ジュネーブ条約で禁止されている」と述べた。

アラブ・ニュース・ジャパン

ドバイ:中東諸国や世界中の多くの国々から、イスラエルとガザ地区での武力衝突の沈静化を求める声があがっているが、緊張は高まり続けている。

火曜日、赤十字国際委員会(ICRC)は「事態を早急に抑制しなければ、我々は人道的危機に向かうことになる」との声明を発表した。

1967年以来、イスラエルとパレスチナ自治区に常駐しているICRCは、さらなる暴力の悪循環につながる民間人の虐殺を、長きにわたって目撃してきたと述べた。

ミリアナ・スポリアリッチICRC総裁は 「紛争において、いつも多くの民間人が犠牲になる。この危機的状況において、私たちは当事者に、国際人道法の下での義務を尊重し、民間人にこれ以上被害が及ぶことを防ぐために、全ての可能な手段を講じるよう求めます。すべての当事者は自制し、民間人の生命と財産を守らなければならない」

同総裁は、民間人の殺害や虐待は「ジュネーブ条約で禁止されている」と述べた。

「人質をとることは国際人道法で禁止されている。そして人質は直ちに、傷つけられることなく解放されるべきである」とスポリアリッチ総裁は述べた。

イスラエルのカッツエネルギー相が、ガザへの水と電気の供給停止を命じたことを受け、スポリアリッチ総裁は「電気や水道網を含め、人々が生きるために不可欠な重要なインフラが標的にされてはならない」と述べた。

同総裁は「軍事的な包囲とは関係なく、当局は民間人が安全な水、食料、医療を含む基本的な必需品にアクセスできるようにしなければなりません」と付け加えた。

ICRCは、中立的な仲介者としての役割を含め、あらゆる支援を行う用意があると表明した。

「人道支援に従事する人々は、助けを必要とする人々を支援するために自由な通行を許可されなければならない」「医療施設や医療関係者は決して標的にされてはならない」とスポリアリッチ総裁は述べた。

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