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戦闘終結後は改革されたパレスチナ自治政府が大きな役割を果たさなければならない — ドイツ

ガザ地区でイスラエルとパレスチナ過激派組織ハマスとの間で戦闘が続く中、カイロでの会談後、ドイツのアナレーナ・ベアボック外務大臣(右から2番目)とエジプトのサーメフ・シュクリー外務大臣(左から3番目)が歩いているところ。2024年1月9日撮影。(AFP)
ガザ地区でイスラエルとパレスチナ過激派組織ハマスとの間で戦闘が続く中、カイロでの会談後、ドイツのアナレーナ・ベアボック外務大臣(右から2番目)とエジプトのサーメフ・シュクリー外務大臣(左から3番目)が歩いているところ。2024年1月9日撮影。(AFP)
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10 Jan 2024 03:01:25 GMT9
10 Jan 2024 03:01:25 GMT9
  • エジプトのサーメフ・シュクリー外務大臣は、最優先にすべきことは、人道支援を確保し強制移住を防止するのと同時に、停戦にこぎつけて安全保障の問題に対処することであると述べた

カイロ:国際社会には戦闘終結後のガザ地区の治安体制を体系化する義務があり、将来的には改革されたパレスチナ自治政府が重要な役割を果たさなければならないと、エジプト訪問中のドイツのアナレーナ・ベアボック外務大臣が9日に述べた。

「エジプトとドイツは、ガザ地区とヨルダン川西岸地区がパレスチナ人のものであるという点で合意している」と、同氏は記者団に語った。

ハマスが実効支配するガザ地区への攻撃の緩和を求める、米国や中東諸国からイスラエルへの圧力が高まっている。

ナチスドイツが約600万人のユダヤ人を殺害したというホロコーストの歴史を負うドイツは従来から、イスラエルを強力に支持する同盟国の一つだが、同政府はガザ地区のパレスチナ住民の苦境を緩和するよう求めている。

ベアボック氏は、パレスチナ人を強制移住させるべきではないと述べた。

「我々は直ちに具体的な措置を講じる必要がある。ガザ住民に援助が確実に届けられるようにせねばならない」と、同氏はエジプトのシュクリー外相とともに応じた記者会見で語った。

エジプト外相は、最優先にすべきことは、人道支援を確保し強制移住を防止するのと同時に、停戦にこぎつけて安全保障の問題に対処することであると述べた。

同氏は「(イスラエルが)講じる措置はすべて、強制移住を推し進めることが目的である」とし、200万人のパレスチナ人をこのまま追い詰められた状態にするなどありえないと述べた。

「強制移住を防ぐための努力が行われていると、我々は思い違いしている。実際には、強制移住を防ぐための取り組みは見られない」と、同氏は強調した。

8日にイスラエルを訪問し、その後レバノンに向かったベアボック氏は、ハマスが武装解除する必要があると述べた。

イスラエル当局は、ガザ地区でより標的を絞った戦闘を行う新たな段階に入ったと述べた。ガザの保健当局によると、これまでのイスラエルによる大規模な爆撃でガザ地区は壊滅状態となり、2万3000人以上のパレスチナ人が殺害されている。

イスラエルの攻撃は、10月7日のパレスチナ過激派組織ハマスによる攻撃への報復である。同国によるとこの時、1200人が殺害された。 

ロイター

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