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イスラエル、国際司法裁判所でジェノサイドの告発に反論へ

2024年1月11日、南アフリカがイスラエルを相手取ってハーグの国際司法裁判所に提訴した、ジェノサイドに関する裁判の審理初日を終えて、イスラエル代表団の記者会見に出席するイスラエル外務省のリオール・ハイアット報道官(右から2番目)。(ロビン・ユトレヒト/AFP経由AN)
2024年1月11日、南アフリカがイスラエルを相手取ってハーグの国際司法裁判所に提訴した、ジェノサイドに関する裁判の審理初日を終えて、イスラエル代表団の記者会見に出席するイスラエル外務省のリオール・ハイアット報道官(右から2番目)。(ロビン・ユトレヒト/AFP経由AN)
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12 Jan 2024 05:01:48 GMT9
12 Jan 2024 05:01:48 GMT9
  • イスラエルは、ジェノサイドだという告発を根拠がないとして退け、南アフリカはハマスの代弁者となっているとした
  • イスラエル当局によると、1,200人が殺害されたという、10月7日のハマス戦闘員による越境襲撃のあと、イスラエルはガザで全面戦争を開始した

ハーグ:イスラエルのガザでの軍事行動は、パレスチナ人住民の根絶を目的とした国家主導のジェノサイドだという、南アフリカによる国連の最高裁判所への提訴に対し、イスラエルが12日に反論する予定だ。

12月に国際司法裁判所(ICJ)に提訴した南アフリカは11日に、イスラエルに攻撃の即時停止を命令する緊急措置を講ずるよう裁判官に求めた。

沿岸の狭い飛び地であるガザの広範囲を荒廃させ、ガザの保健当局によれば23,000人以上の死者を出した、イスラエルによる上空からと地上での攻撃について、南アフリカは、ガザの「住民の壊滅」を目的としたものだと述べた。

イスラエルは、ジェノサイドだという告発を根拠がないとして退け、南アフリカはハマスの代弁者となっているとした。イスラエルはハマスを、ユダヤ人国家である自国の抹消をもくろむテロ組織とみなしている。軍の標的はハマスであり、一般のパレスチナ人ではないと、イスラエルは述べた。

イスラエル当局によると、民間人を主とする1,200人が殺害され、240人が人質としてガザに連れ去られたという、10月7日のハマス戦闘員による越境襲撃のあと、イスラエルはガザでの全面戦争を開始した。

ナチスのホロコーストにおけるユダヤ人の大量虐殺をきっかけに制定された1948年のジェノサイド条約は、ジェノサイドとは「国民的、民族的、人種的または宗教的集団を全部または一部破壊する意図を持って行われる行為」だと定義している。

イスラエル軍の攻撃開始以来、ガザに住む230万人のほとんどが少なくとも1度は自宅を追われており、人道上の大惨事が引き起こされている。

アパルトヘイト撤廃後の南アフリカは長年パレスチナの抵抗運動を支持してきた。この関係は、アフリカ民族会議による白人少数派の支配に対する闘争を、ヤーセル・アラファト氏が率いるパレスチナ解放機構が支持した際に築かれたものだ。

ICJは、緊急措置を命じるかについて今月中に判断を下すと見込まれているが、その際にはジェノサイドの疑いに対する判決は下さないと思われ、この審理には数年を要する可能性がある。

ICJの判決は最終的なもので控訴はできないが、ICJには判決内容を強制する手立てはない。

ロイター

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