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米軍、ガザ沖で桟橋建設を開始

国防総省のスポークスマン、パット・ライダー少将は、「現時点ではすべてが順調だ」と述べた(米国防総省/ファイル)
国防総省のスポークスマン、パット・ライダー少将は、「現時点ではすべてが順調だ」と述べた(米国防総省/ファイル)
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26 Apr 2024 12:04:49 GMT9
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  • しかし、桟橋からの人道支援物資は、陸上でイスラエルの検問所を通過する必要がある。
  • 援助物資は、ガザに輸送される前にキプロスでイスラエルによる検査を受けているにもかかわらず。

ワシントン:米軍は、ガザ沖に海上桟橋の建設を開始した。これは、5月に運用が開始されれば、ガザへの人道援助の流れを加速させることを目的としている。

ジョー・バイデン大統領が3月にこの桟橋の建設を発表したのは、援助関係者がイスラエルに対し、陸路によるガザへの救援物資のアクセスを緩和するよう働きかけていたためである。ガザ北部の飢饉の危険性を国際当局が警告するなか、この桟橋が最終的に人道援助を促進することに成功するかどうかは不明だ。

イスラエルによるハマスに対する半年間にわたる軍事作戦は、小さなガザ地区を荒廃させ、そこに暮らす230万人を人道的大惨事に陥れた。

バイデン政権高官が匿名を条件に記者団に語ったところによると、桟橋から運び出される人道支援物資は、陸路でイスラエルの検問所を通過する必要があるという。援助物資は、ガザに輸送される前にキプロスでイスラエルによる検査を受けているにもかかわらず、である。イスラエルは、ハマスの戦闘員の戦力を高めるような援助が届くのを防ぎたいのだ。

検問が行われるということは、援助が岸に到着した後にも遅れが生じる可能性があることを示唆している。国連は以前から、援助物資の搬入やガザ全域への配給に支障があると訴えてきた。

米国防総省のパトリック・ライダー少将報道官は記者団に対し、「USNSベナビデスを含む米軍艦船が、海上で仮設桟橋と土手道の初期段階を建設し始めたことを確認した」と述べた。

米軍がイスラエルとハマスの戦争に巻き込まれる危険性についての懸念は、木曜日、桟橋が最終的に接岸する場所の近くで迫撃砲による攻撃があったというニュースが流れたことで強調された。しかし、米軍はその場におらず、バイデン氏は米軍にガザの海岸に足を踏み入れないよう命じている。

この桟橋は、当初は1日90台のトラックを処理する予定だが、本格稼動時には1日150台まで増える可能性がある。国連は今週、4月中にガザに入ったトラックの1日平均台数は200台で、月曜日にピークとなり316台あったと発表した。

同高官は、キプロスやイスラエルにある調整部署を含め、約1000人の米軍が軍事行動を支援すると付け加えた。

ただ、第三者がトラックを桟橋から浜辺に走らせる、と同高官は付け加えた。

ガザ地区北部は依然として飢饉に向かっていると、国連の食糧副局長は木曜日に述べ、より大量の援助と、イスラエルが南部のアシュドド港からエレズ交差点への直接アクセスを許可するよう訴えた。

イスラエル軍は声明で、桟橋の警備と後方支援を提供すると述べた。

数千人の兵士を含むイスラエル軍の旅団が、イスラエル海軍の艦船と空軍とともに、桟橋を設置する米軍を保護する。

ライダー国防総省は、ガザで迫撃砲による攻撃があり、桟橋の準備区域に最小限の被害が出たことを追跡していると述べた。しかし、米軍はまだその地域には何も移動しておらず、現地に米軍はいないと付け加えた。

ロイター

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