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イエメン軍、フーシ派から基幹軍事基地を奪還

政府軍の作戦により、フーシ派は戦闘員数十人を失った。(AFP)
政府軍の作戦により、フーシ派は戦闘員数十人を失った。(AFP)
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08 Oct 2020 03:10:36 GMT9
08 Oct 2020 03:10:36 GMT9
  • ジャウフ県からフーシ派を追い出す上での「大金星」

サイード・アル=バターティー

【ムカッラー】イエメン軍部隊および同盟関係を結ぶ部族集団は、北部ジャウフ県の戦略拠点となるアル=ハンジャル基地と周辺地区を襲撃、占拠した。

イエメン軍によれば、サウジ主導有志連合軍の戦闘機群の支援を得た今回の作戦により、イランが後見するフーシ派およびイエメン北部の大半にわたる同派の支配体制は大打撃を受ける。

この地域にはこの数週間徹底攻撃が仕掛けられており、今回の攻撃もその一環だ。「大金星だ。アル=ハンジャル基地の占拠により政府軍はマリブ-ジャウティマ(ジャウフ県)間のルートを確保した」と、同県に展開するイエメン軍のラビア・アル=クラシー報道官は語る。

今回の作戦を指揮した司令官らによると、有志連合軍による正確な空爆がフーシ派の軍事拠点や装備を破壊したことで政府軍による同県内の基地や解放区域への襲撃につながった。今回の戦闘によりフーシ派からは数十人の死傷者が出たとしている。

イエメン政府高官は、ジャウフ県の戦闘地で戦った司令官や部族集団指導者らを招聘、作戦成功を祝した。アリー・ムフスィン・アル=アフマル副大統領は部隊に対し、県下のフーシ派支配地域のすべてからフーシ派を一掃するまで戦闘を継続するよう求めた。

第3軍管区のナースィル・アッ=ザイバニー司令官代理(少将)は、第3および第6軍管区の兵力はジャウフ県内のフーシ派と戦う軍事作戦を継続中とし、フーシ派は大敗を喫し数十人の戦闘員を失っていると戦況を語った。

イエメン前首相で現在は大統領上級顧問を務めるアフマド・ウバイド・ビン・ダグル氏は、政府軍が新たに勝利を収めたことで軍および同盟部族集団は戦場の主導権を得たとし、守りから攻めの態勢へと転じた、と語る。

同氏は、「フーシ派との戦いは、マリブ県での抵抗運動とジャウフ県での前進が行き先を決めるはずだ」とし、戦闘における「戦略の転換」があろうと見通した。

西部フダイダ県では、フダイダ市近郊とその他2郡でも7日現在、戦闘が続いている。市内の政府支配地区にある乳製品・食品製造工場に設けられた3つの店舗がフーシ派による砲弾を受け火災が発生している。地元軍当局は7日、アラブニュースの取材に対し、「いまも店舗は火に包まれている」と語っている。

一方、フーシ派のシャイフ・アッディーン・アブー・アン=ヌール司令官およびその周辺5名は北西部のハイスでの政府軍との戦闘で死亡した。

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