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イランで唯一の原子力発電所が緊急停止

南部の都市ブシェールの郊外にあるブシェール原子力発電所の原子炉建屋の前で自転車に乗る作業員。(ファイル/AP)
南部の都市ブシェールの郊外にあるブシェール原子力発電所の原子炉建屋の前で自転車に乗る作業員。(ファイル/AP)
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21 Jun 2021 10:06:43 GMT9
21 Jun 2021 10:06:43 GMT9
  • 国営テレビによると、ブシェール発電所の操業停止は土曜日に始まり、3日から4日間続くという

テヘラン:イランで唯一の原子力発電所が原因不明の一時的な緊急停止に陥ったと、国営テレビが日曜日に報じた。

国営電力会社のゴラマリ・ラフシャニメア氏は、トーク番組で、ブシェール発電所の操業停止は土曜日に始まり、「3日から4日間」続くだろうと語った。

同氏は、停電の可能性もあるという。詳しい説明はなかったが、イランが南部の港湾都市ブシェールにある発電所の緊急停止を報告したのは今回が初めてとなる。同発電所はロシアの支援を受けて2011年に稼働を開始した。イランは核不拡散の措置として、原子炉の使用済み燃料棒をロシアに送還することが義務付けられている。

3月には、核担当官のマフムード・ジャファリ氏が、2018年に米国により科せられた金融制裁により、イランがロシアから同発電所用の部品や機器を調達できないため、発電所の稼働が停止する可能性があると語っていた。

ブシェール発電所は、イランではなくロシアで生産されたウランを燃料としており、国連の国際原子力機関(IAEA)の監視下に置かれている。IAEAは、今回の操業停止についてコメントを求められたが、すぐには回答していない。

アラビア湾北部の海岸に位置するブシェール発電所の建設は、1970年代半ばにイランのシャーのもとで開始された。1979年のイスラム革命後、発電所はイラン・イラク戦争で何度も標的とされた。その後、ロシアが同施設の建設を完了した。

発電所は活断層の近くに位置し、強力な地震にも耐えるように設計されているが、しばしば地震を経験している。ここ数日、同地域での大きな地震は報告されていない。

AP

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