サイード・アル・バタティ
アレクサンドリア:イエメン政府は火曜日、イランの支援を受けるフーシ派が戦争終結に向けた和平交渉を妨害していると非難した。また、国際社会に対し、イエメン全土での凄惨な軍事行動を止めるよう、フーシ派にさらなる圧力をかけることを改めて要請した。
イエメン政府のフーシ派に対する非難は、マアリブとアル・バイダの主要な戦場でイエメン軍と反政府勢力の戦闘が激化する中で行われた。
イエメン諮問評議会のアハメド・オベイド・ビン・ダグハール議長は、EUイエメン代表部のマリオン・ラリス副代表とリヤドで会談し、フーシ派は和平交渉を真剣に受け止めたことはないと述べた。ダグハール氏は加えて、イエメン政府はサウジアラビアの和平案を受け入れており、戦争を終結させるためのあらゆる取り組みに応じる用意があると述べた。
イエメンの国営サバ通信によると、ダグハール氏は、「公正で包括的な和平を達成するための最短の方法は、国民の利益を実現し、国民の意思を尊重する解決策の基本的な基準を尊重することをフーシ派に義務付けることだ」と述べた。
戦争終結に向けた和平交渉は、何千人もの人々を避難させ、人道的危機を悪化させた戦争行為の終結をフーシ派が拒否したため、こう着状態に陥っている。
マーチン・グリフィス前国連イエメン特使、ティム・レンダーキング米国イエメン特使、そしてオマーンの調停者はサヌア、マスカット、リヤド、テヘランを行き来したが、和平案を受け入れるようフーシ派を説得できなかった。国連が仲介した和平案は、戦争の当事者らに即時停戦、サヌア空港の再開、ホデイダ港の規制緩和、その後、直接協議を実施するよう要求していた。
フーシ派は、アラブ連合軍がフーシ派に対する空爆を停止し、サヌア空港とホデイダ港の「封鎖」を解除しなければ、マアリブでの破壊的な攻勢を停止しないとしている。
サウジアラビアは3月に、現在の国連による和平案と同じ要素を含む和平案を提案した。
同様の目的で、スウェーデンのイエメン特使ピーター・セムネビー氏は火曜日にイランを訪問し、イエメンの戦争を終わらせるための和平案について協議した。
イランのファルス通信の報道によると、セムネビー特使はイランの特別政治問題担当外務大臣補佐官を務めるアリ・アスカル・ハジ氏と会談し、イエメンの人道的危機の緩和、戦争終結に向けた和平の取り組み、そして浮体式海洋石油貯蔵積出設備「セイファー(FSO Safer)」の危険性への対応について協議した。
FSOセイファーは、2015年にフーシ派の手に渡って以来、ホデイダ北の紅海に係留されている。100万バレル以上の石油を積んでいるFSOセイファーの状態は悪化しており、石油が流出した場合は、1989年にアラスカで起きたエクソン・バルデス号の原油流出事故よりもはるかにひどい生態系への災害となるとみられている。
グリフィス氏は2月、国連が仲介した和平案への支持を集めるための外交活動の一環として、初めてイランを訪問した。
専門家は、国際的な調停者らがイランに対し、イエメンの反政府勢力に対する影響力を使って戦闘を止めるよう圧力をかけることを求めたと考えている。
一方、紛争の現場、中部のマアリブ県では、政府軍が主要な紛争地域でフーシ派の襲撃を撃退し、火曜日と月曜日に数十人のフーシ派が死亡した。
イエメン国防省は火曜日、マアリブの西に位置するアル・カサラで、軍の部隊と部族民がフーシ派の攻撃を撃退し、アラブ連合軍の戦闘機がマアリブ県でフーシ派の増援部隊や拠点を標的とした攻撃を数回行ったと発表した。
地元メディアによると、マアリブの南に位置するジャバル・ムラドでは、3度の空爆が行われ、フーシ派の司令室と重火器が破壊された。
イエメンでの最近の戦闘の激化は、2月にフーシ派がマアリブ市を掌握するための大規模な攻勢を再開したことに端を発している。同市はイエメン北部に残されたイエメン政府の最後の拠点となっている。