• 安保理メンバーは30億ドルの支援パッケージを約束したサウジアラビアとUAEを称えた
• 国連イエメン担当特使は水曜、昨年8月の就任以来初のイエメン訪問を終えた

アラブニュース

ニューヨーク：水曜に国連安全保障理事会は、先週行われたイエメンのアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領から新たに発足した多様な政治代表が参加する大統領指導評議会への平和的な権限移譲を歓迎した。

また、国連主導による協議のために交渉団を立ち上げるという大統領指導評議会の意向を称賛するとともに、ラマダン開始時に発表された停戦に続き、この動きがイエメン国内の安定と、国連の後援の下での包括的なイエメン人主導の政治的和平調停への展望を強化することに期待を表明した。

安保理メンバーは、国連イエメン担当特使のハンス・グルンドベルグ氏が水曜に終えた3日間のサヌア訪問に言及した。これは昨年8月に同氏が就任して以来初の訪問となった。

安保理は反政府勢力フーシ派に対し、特使と協力し、恒久的停戦を達成し、包括的な政治的解決策を取り決めるための特使の取り組みに関与するよう求めた。また、今年採択された決議に沿って、どんな協定においても女性の参加を30%以上にすることの重要性を改めて強調した。

訪問の終わりにサヌアで話したグルンドベルグ氏は、4月2日に発効されたラマダンの停戦への警戒すべき違反が報告されているものの、「交戦が全体として顕著に減少しており、空爆や国境を越えての攻撃の報告も確認されていない」と述べた。

また、「大いに必要とされている燃料船のホデイダ港への入港も見られており、これがここサヌアで皆さんが経験してきた燃料危機の解決に寄与することを期待している。停戦期間を通してホデイダへの船の入港が安定して継続するはずだ」とも述べた。

グルンドベルグ氏によれば、サヌア空港ではこの6年間で初となる民間航空便のための懸命な作業と準備が続いており、タイズや他県の道路の通行再開に関する協議も既に始まったという。しかし、大きな課題が残されていると同氏は警告した。

「当事者らによる継続的な献身と停戦維持のための真剣な努力が頼りとなっている」と同氏は述べた。「互いに誠意をもって対話することが重要であり、それを支援するために我々が提供する国際連合が促進する仕組みを、当事者たちは活用しなくてはならない」

グルンドベルグ氏は、フーシ派代表との会談において現在の停戦の「独自の可能性」を十分に活用することの重要性を強調したという。

「この停戦は即時の人道支援と暴力からの脱却をもたらすものであり、紛争終結のための政治プロセスを促す環境作り、そして人道的・経済的状況を改善するより確固とした措置、暴力の終結の糸口でもある」

安保理は、サウジアラビアとUAEによるイエメンに対する30億ドルの経済支援パッケージの発表と、同国における国連の人道支援に対するサウジアラビアによる3億ドルの追加拠出の約束を歓迎した。

メンバーは「イエメンの人道危機に対する深い懸念」を表明し、援助国に対し「国連の人道対応プランに潤沢な資金を提供し、イエメン政府の経済安定に向けた努力を支援する」よう促した。

また、新たな大統領指導評議会によるイエメンの人々の切迫した人道的・経済的ニーズに対応するための取り組みを全面的に支援すると宣言した。そして、湾岸協力理事会とその加盟国による平和という大義への支援、政治的対話の促進、人道危機への対応における貢献を称賛した。