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6年ぶりの商用航空便がサヌアからアンマンへ向け飛び立つ

ヨルダンの首都に到着後、クィーン・アリア国際空港を後にするイエメンの乗客たち。2022年5月16日、アンマン。(AFP)
ヨルダンの首都に到着後、クィーン・アリア国際空港を後にするイエメンの乗客たち。2022年5月16日、アンマン。(AFP)
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17 May 2022 05:05:45 GMT9
17 May 2022 05:05:45 GMT9
  • フーシ派が発行したパスポートの保持者の外国渡航が許可された数日後、イエメンの航空便が離陸した
  • 国連特使はタイズ包囲の解除を含む停戦協定の他の内容の実行を求めている

サイード・アル・バタティ

ムカッラー: 月曜日の朝、2016年以来の商用航空便がイエメンのフーシ派が掌握するサヌア国際空港を離陸したことで、国連の仲介による敵対派閥間の停戦が一段と強固になり、イエメンの和平協定への希望が再点火された。

国際的に承認されたイエメン政府が、フーシ派が発行したパスポートの保持者の外国渡航を許可したわずか数日後 、130人の乗客を乗せたイエメンの航空便が国内最大の空港を離陸しヨルダンの首都アンマンへ向かった。

イエメンを代表するこの航空会社による月曜日の発表によると、サヌア発アンマン行きの第2便は水曜日午後4時発だという。

航空便の再開はイエメン政府とフーシ派の間で合意され4月2日に発効した2ヶ月間の停戦協定の一部として実現した。

協定には、燃料船舶のホデイダ港への入港の許可、国内の主に中心都市マアリブ市外での戦闘の終結、タイズやその他の地域の道路の開通も含まれている。

ハンス・グルンドベルグ国連イエメン担当特使は、航空便の再開に祝辞を述べ、イエメンとヨルダンの両政府に航空便の円滑な実現を感謝した。

「全てのイエメンの方々に、この待望の重要な1歩をお祝い申し上げる」と同特使は述べた。

「海外で治療を受ける必要があったり、教育や仕事の機会を探したり、愛する人と再会したりするイエメンの方々が、これで少しでも安心できればと思う」と同特使は続ける一方、包囲中の都市タイズの道路の開通を含む停戦協定の残りの内容の実行を再度求めた。

「タイズの道路開通を進展させることは本協定履行の要だ」とグランドバーグ特使は語る。「至急会合を開き休戦協定の条項の通りにタイズおよびイエメンの他の県の道路開通に合意することを含む義務を当事者が果たすことを期待する」

アントニー・ブリンケン米国務長官は航空便の再開を歓迎し、グルンドベルグ特使と関係地域の国々による実現への尽力に感謝の意を示した。

同国務長官はまた、停戦に対する米国の支持を再確認し、フーシ派にタイズ包囲の解除を求めた。

「イエメンの人々が安心できるよう、休戦協定を遵守し、残りの段階を進展させることを全当事者に強く求める。その残りの段階には、3番目に大きい都市であり何十万人もの人々が人道支援を必要としているタイズや、人々があまりに長期間苦しんでいる他の紛争地域において、道路を至急開通することが含まれる」

西欧諸国の外交官や在イエメンの国際援助機関関係者も、航空便の再開への支持を表明し、紛争終結を求めた。

「これは本当に良いニュースであり重要な1歩だ。イエメンの人々に対して停戦のより具体的なメリットを示している。@OSE_Yemen の働きを支持する」と、デイヴィッド・グレスリー国連イエメン常駐・人道調整官は、グルンドベルグ特使の事務所を含んだツイートしている。

ノルウェー難民協議会のイエメン担当ディレクターを務めるエリン・ハッチンソン氏は、月曜日の航空便は紛争終結実現への「足掛かり」だとし、サヌアを発着する航空便の完全な再開は何千人もの命を救いイエメンの経済を支えるだろうと語る。

「イエメンの人々はより大きな移動の自由を享受でき、物資や援助の国内への持ち込みがより迅速・容易・安価になる」と彼女は語る。

一方イエメンは、タイズの包囲解除と道路再開を含む停戦協定の残りの内容の迅速な実行を後押しするよう国連の仲介者に強く求めた。

「政治対話を検討する前に、全ての民間施設、各県の道路、イエメンと近隣諸国との国境検問所を即座に開通し、イエメンの人々の多大な苦しみを終わらせなければならない」と、ニュースサイト「アデン・アル・ガッド」の編集者であるフェイトヒ・ビン・ラゼルク氏はアラブニュースに語る。

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