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イスラエル、地中海上空でヒズボラのドローンを撃墜

2022年6月6日(月)、南部の町ナクーラ沖の地中海をパトロールするイスラエル海軍の艦船。 (AP通信)
2022年6月6日(月)、南部の町ナクーラ沖の地中海をパトロールするイスラエル海軍の艦船。 (AP通信)
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03 Jul 2022 04:07:16 GMT9
03 Jul 2022 04:07:16 GMT9
  • イスラエルは、イランの支援を受けたレバノンのヒズボラを最も深刻な脅威として捉えており、約15万個のロケットおよびミサイルをイスラエルに向けて発射する用意があると推定している。

エルサレム:イスラエル軍は土曜日、レバノンの武装集団ヒズボラによって発射された3機の無人航空機を、最近イスラエルの石油プラットフォームが設置された地中海のエリアに向かう途中で撃墜したと述べた。

無人航空機の発射の背景には、天然ガスが豊富な地域であるイスラエルとレバノンの海上国境をめぐって、米国の仲介で行われている交渉に影響を与えるねらいがあるとみられている。

イスラエル側は声明で、航空機は早期に発見され、「差し迫った脅威」とはならなかったと述べている。だが同事件はイスラエルのヤイール・ラピード暫定首相から厳しい警告を招いた。

「私は今ここに立ち、ガザからテヘランまで、そしてレバノンの海岸からシリアまで、我々の破滅を願うすべての人々に対して、次のように申し伝える――『我々を試すな』と」ラピード首相は金曜日の就任後初となる国民への演説でこのように述べた。「イスラエルは、いかなる脅威に対しても、またいかなる敵に対しても、その力を行使する準備ができている」

これに先立って今月、イスラエルは国際的に認められた同国の経済水域であるとするカリシュのガス田に掘削リグを設置していた。レバノンは、ガス田は係争中の水域にあると主張している。

ヒズボラは短い声明を出し、偵察任務を目的として係争中の水域であるカリシュのガス田の上空に3機の無人ドローンを発射したことを認めた。「任務は果たされ、我々のメッセージは伝わった」と声明は述べた。

イスラエルとヒズボラは、2006年夏に1ヶ月に及ぶ戦争を戦った宿敵同士である。イスラエルはイランの支援を受けたレバノンのヒズボラを最も深刻かつ差し迫った脅威とみなしており、約15万個のロケットおよびミサイルをイスラエルに向けて発射する用意があると推定している。

米国は先週、調停役のアモス・ホッホシュタイン氏がレバノンとイスラエルの双方と協議を行ったと述べた。「生産的な対話が行われ、双方の見解の相違を縮めるという目的を果たすことができました。米国は今後の数日間、数週間を通して、両当事者への働きかけを続けていきます」とホッホシュタイン氏の事務所は先週、声明で述べた。

両国は1948年のイスラエルの建国以来、公式に戦争状態にあり、いずれも地中海の約860平行キロメートル(330平方マイル)に対して領有権を主張している。レバノンは同国の近代史上最悪の経済危機に直面しており、沖合に埋蔵されているガスを利用したいと考えている。

土曜日、レバノンのナジーブ・ミカティ首相は国境をめぐる紛争について「前向きな情報」を得たと述べたが、レバノン政府は現在「レバノン側の提案に対する書面での回答」を待っている状態であるとして、詳細についてはコメントを控えた。 

AP

 

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