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国連安保理がイエメン停戦を注視、全当事者に休戦維持を促す

イエメンのサヌアの通りを歩く男性(2022年8月1日)。(ロイター)
イエメンのサヌアの通りを歩く男性(2022年8月1日)。(ロイター)
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13 Sep 2022 04:09:25 GMT9
13 Sep 2022 04:09:25 GMT9

アラブニュース

  • 国連安保理理事国によると、停戦が実施されて以来、死傷者の数は60%減少し、ホデイダ港を経由する燃料輸送量は4倍に増えた
  • また、同国沖で老朽化した石油貯蔵タンカー「セイファー」がもたらす生態系、海洋、人道に関する破滅的リスクについて「深い懸念」を改めて表明した

ロンドン:国連安全保障理事会は12日、イエメンにおける停戦が同国とその国民に与えているプラスの効果を強調した。

安保理理事国によると、停戦の実施以来、進行中の紛争における死傷者の数は60%減少し、ホデイダ港を通過する燃料輸送量は4倍に増加したという。また、サヌア発着の商用航空便が再開されたことにより、2万1000人の乗客が治療を受けたり、家族と再会したりするために移動することができたとしている。

理事国は、フーシ派民兵と「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」に対し、「国連の支援の下、持続的停戦に転換しうる停戦延長に合意するための交渉を緊急に推進し、それに柔軟に対応する」よう求めた。

同理事国は、紛争の両当事者に対し、交渉のあらゆる側面において国連のイエメン特使との関与を強化し、「条件付けを避け、両当事者の経済専門家が国連と密接に連携し、経済・金融危機に取り組むための方策を実行する」よう促した。

安保理理事国は、燃料輸送の許可を付与する確立されたプロセスに影響を与えたフーシ派の命令後、フーシ派支配地域で発生した燃料不足を回避するために、イエメン政府がとった例外的な措置を歓迎した。理事国はフーシ派に対し、国内への燃料の流通を保証しうる持続性のある解決策を特定するための国連主導の努力に協力するよう求めた。

また、同理事会は、フーシ派民兵による最近のタイズへの攻撃、ホデイダでの軍事パレード、およびすべての「ホデイダ合意に対する明らかな違反の兆候」を非難し、双方に対し、民間人、特に子どもの保護を含む人権の維持と尊重を促した。

理事国は双方に対し、合意された参照事項に基づき、国連の支援の下、包含的かつ包括的な政治的解決に向け特使と協力するよう求めるとともに、「女性の最低30%の参加を含め、女性による和平プロセスへの完全、平等かつ有意義な参加」の重要性をあらためて強調した。

さらに、同国で進行中の人道危機の深刻さと、常に存在する飢餓の危険性を強調する一方、援助資金供与国に対し、国連の人道対応計画に十分に資金を供与し、イエメン政府の経済安定化への取り組みを支援するよう促した。

理事国は、2015年の紛争勃発以来、ほとんど整備されずにイエメン沖の紅海に係留されている、114万バレル以上の石油を抱えたまま朽ち果てた状態の貯蔵船である「セイファー」タンカーがもたらす生態系、海洋、人道に関する破滅的リスクについての深い懸念」をあらためて表明した。

理事国は、加盟国政府および民間部門からの援助を含む、同船に関する国連の運用計画に対する資金援助の誓約を高く評価した。また、資金調達が目標額に達し次第、国連は直ちに石油移送作業を開始する用意があるとの見通しを強調した。

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