Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • ソレイマニ司令官の後任が米国人を殺害すれば同じ運命をたどることになる、米国特使が発言

ソレイマニ司令官の後任が米国人を殺害すれば同じ運命をたどることになる、米国特使が発言

イランは、中東全域にイランの影響力を拡大しているとして非難されていたソレイマニ司令官の殺害に対し、イラク駐留の米軍を狙ったミサイル攻撃で応戦した。米軍側には、この攻撃による死者は出ていない。(資料/AFP)
イランは、中東全域にイランの影響力を拡大しているとして非難されていたソレイマニ司令官の殺害に対し、イラク駐留の米軍を狙ったミサイル攻撃で応戦した。米軍側には、この攻撃による死者は出ていない。(資料/AFP)
Short Url:
23 Jan 2020 08:01:46 GMT9
23 Jan 2020 08:01:46 GMT9
  • 米政府はソレイマニ司令官が、親イラン派の民兵組織に中東に駐留する米軍を攻撃させることを画策していた首謀者であるとして非難していた。
  • ガーニ氏は、ソレイマニ司令官が歩んだ「この明るく輝く道を引き続き継承する」ことを約束し、目標は米軍をこの地域から追い出すことであると発言。

ドバイ:  アシャルク・アルアウサット紙は、米国イラン特別代表が、米軍のドローン攻撃で殺害されたカセム・ソレイマニ司令官の後継者が米国人殺害という同じ路線を継承した場合、同司令官と同じ運命をたどることになるだろうと発言したと報じた。

米政府はソレイマニ司令官を、親イラン派の民兵組織に中東に駐留する米軍を攻撃させることを画策していた首謀者であるとして非難していた。ドナルドトランプ米大統領は、イランの核開発計画をめぐる両国間の緊張の高まりを受け、1月3日、イラクでのドローンによる無人攻撃を命じた

イランは、中東全域にイランの影響力を拡大しているとして非難されていたソレイマニ司令官の殺害に対し、イラク駐留の米軍を狙ったミサイル攻撃で応戦した。米軍側にはこの攻撃による死者は出ていない。

イラン政府は、ソレイマニ司令官の死後速やかに、エスマイル・ガーニ氏を海外での作戦を担当するイスラム革命防衛隊のエリート部隊、ゴドス軍の新しい司令官に任命した。新司令官のガーニ氏は、ソレイマニ司令官の路線を継承することを誓っている。

「(エスマイル)ガーニ新司令官が米国人殺害という同じ路線を継承するならば、彼はソレイマニ司令官と同じ運命をたどることになるでしょう。」と、ブライアン・フック氏はアラビア語の日刊紙アシャルク・アルアウサットに対し述べた。

同氏はダボスでのインタビューの中で、ドナルド・トランプ米大統領は「米国人や米国の利益へのあらゆる攻撃に対し、断固たる対応を取る」という姿勢を長い間明確にしてきていたと述べた。

「これは今始まった脅しなどではありません。大統領は常々、米国の利益を守るためであれば、いつでも断固たる対応に出ると発言しています。」と、フック氏は述べた。「イランの政権は、米国を攻撃しておきながら罰を免れることなどできないということがわかったと思います」。

新司令官に任命された後、ガーニ氏は、ソレイマニ司令官が歩んだ「この明るく輝く道を継承する」ことを約束し、目標は、イランが長年明言している方針である中東地域からアメリカ軍を追い出すことであると述べた。

2018年にトランプ大統領がイランと世界の大国との間で結ばれた核合意から離脱し、イランに新たな厳しい制裁を課すことでイラン経済に打撃を与えてきて以来、米政府とイラン政府の間の緊張は着実に高まってきている。

今月の軍事衝突の再発は、12月にイラクの米軍基地にロケット弾が打ち込まれ、米国の請負業者1人が死亡したことに端を発している。米政府は親イラン派の民兵組織を非難し、空爆により少なくとも25人の戦闘員を殺害した。その民兵組織がバグダッドの米国大使館を2日間包囲した後に、トランプ大統領はドローンによるソレイマニ司令官への攻撃を命じている。

ロイター

特に人気
オススメ

return to top