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イスラエルのネタニヤフ元首相、新政権発足のための合意に達したと述べる

ベンヤミン・ネタニヤフ氏(AFP/ファイル)
ベンヤミン・ネタニヤフ氏(AFP/ファイル)
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22 Dec 2022 08:12:34 GMT9
22 Dec 2022 08:12:34 GMT9

・ネタニヤフ氏が1週間以内に樹立しなければならない新政権は、ヨルダン川西岸で最悪の暴力が発生した1年後に発足することになる。

エルサレム イスラエルで最も長く首相を務めたベンヤミン・ネタニヤフ氏は、宗教と極右の連立パートナーとの予想外の厳しい交渉の末、新政府樹立の合意を取り付けたと水曜日に語った。

ネタニヤフ氏は、イツハク・ヘルツォグ大統領が設定した午前0時の締め切り数分前に、ツイッターで「私は何とか(政権を)樹立した」と述べた。ヘルツォグ大統領の報道官は、ネタニヤフ首相の声明を受け取ったことを確認した。

ネタニヤフ氏が率いる保守政党のリクードと、超正統派やヨルダン川西岸入植者のコミュニティーに近く、志を共有する宗教ナショナリズム政党は、11月1日の選挙で順当に過半数を獲得し、議会120議席のうち64議席を彼に約束した。

しかし、政権樹立の合意は、ヨルダン川西岸地区での計画権限から警察に対する閣僚統制に至るまで、さまざまな問題に関する法案をめぐる論争で難航した。

ネタニヤフ氏が1週間以内に樹立しなければならない新政府は、ヨルダン川西岸地区で、過去10年で最悪レベルの暴力が発生し、パレスチナ人150人以上とイスラエル人20人以上が死亡した1年後に発足することになる。

安定した政権が誕生すれば、イスラエル国民が4年足らずの間に5回も投票に行くことになった激動の時代からの脱却となるだろう。しかし、この数週間にわたる論争で、連立政権内には依然として重大な緊張状態が生じる可能性があることが明らかになった。

その構成や、裁判所の決定を覆す権限を議会に与えるという提案も、イスラエル内外で警戒感を引き起こしている。

批評家は、司法制度の独立性を脅かすとみている。

超国家主義政党、ユダヤの力の強硬派イタマル・ベン・グヴィル氏と極右政党、宗教シオニスト党のベザレル・スモトリッチ氏が加わったことは、パレスチナ人とリベラルなイスラエル人に衝撃を与えている。

両者ともパレスチナの国家としての地位に反対し、イスラエルの主権をヨルダン川西岸に拡大することを支持しており、パレスチナ指導者や米国、欧州政府が支持する2国家解決策に新たな障害が加わることになった。

ベン・グヴィル氏は警察に対する権限を持つ治安相を務めることとなる一方、スモトリッチ氏が率いる入植者寄りの政党は、ヨルダン川西岸での計画を掌握し、パレスチナ人の生活に対して幅広い権限を持つこととなり、イスラエル人入植地拡大への扉を開くことになるだろう。

また、ベン・グヴィル氏は、通常は警視総監が決定する政策事項に関して直接的な権限を自身に与える法律によって、警察に対する直接的な支配権を得たいと考えている。

同時に、宗教政党シャスの党首であるアリエ・デライ氏は、税金詐欺で有罪判決を受けたにもかかわらず、財務相への就任を希望している。彼は、スモトリッチ氏との分担の取り決めの下、同氏が任期の最初の2年間を務めた後、2年間、同相を務めることになるだろう。

ネタニエフ氏は、最終的にイスラエルの政策を決定するのは自分であるとし、イスラエルの全市民の利益のために統治すると約束している。

過去最高の15年間トップを務めた後に復帰したベテランの指導者は、自身が否定する汚職容疑で裁判中である。

ロイター

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