• ネタニヤフ氏が発表した新与党連合のメンバーは、パレスチナ人に対する弾圧を強化するよう求めている

カフル・カシム：テルアビブ近郊で23日、イスラエル人警官らがアラブ系イスラエル人1人を射殺した。その男は警官らに発砲しようとした後、車で警官らに突っ込んできた。警察が発表した。

この事件はカフル・カシムで起きた。テルアビブの端、占領地ヨルダン川西岸地区のすぐ外側にある、アラブ系イスラエル人が住む都市だ。

ヨルダン川西岸地区では、イスラエル人を狙った殺人事件が相次いだことを受けて、イスラエルが連日行われる急襲作戦を3月に開始して以降、暴力事件が急増している。

警察は声明で「容疑者は警察に、『暴力事件』があったと虚偽の通報をした。それを受け、警察はカフル・カシムに駆けつけた」と発表した。

「警察が現場に到着すると、その男は銃を持って警官らに駆け寄った。その後、車に乗り込み、警官らに突っ込んだ」と、その警察の声明には書かれていた。
警官3人が負傷した後、容疑者は「射殺された」と補足されていた。

死亡したナイム・マフムード・ベディールさんの叔父であるソブビ・ベディールさんは、「甥は無実だ」と述べた。

「警察がイスラエルでパレスチナ人を殺すとき、警察は『テロリストだ』『攻撃を計画している』と主張する」と彼は話した。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ次期首相は、「迅速にプロの仕事をし、テロリストを抹殺し……大規模な攻撃を回避した」警察を称賛したと、同氏の事務所が出した声明には書かれていた。

ネタニヤフ氏が発表した新与党連合のメンバーは、パレスチナ人に対する弾圧を強化するよう求めている。

新政府の国家治安相に内定した、極右政党「ユダヤの力」のイタマル・ベン・グウェル氏は、イスラエルの治安要員に対し、パレスチナ人の暴動に対処するときにもっと武力を行使するよう繰り返し要請している。

今年、イスラエル、占領地ヨルダン川西岸地区、東エルサレムでは、少なくとも150人のパレスチナ人が殺されている。

8月にはガザ地区の武装組織とイスラエルが3日間戦い、さらに49人のパレスチナ人が殺された。

国連のデータによると、2022年は、第2次インティファーダとして知られている2000年～2005年のパレスチナ人の蜂起以来、最も多くの死者が出た年になった。

AFP