• アラブ首長国連邦（UAE）教育省は子どもたちの気候教育と行動を推進するため、2つの国連機関と協定を締結した
• 同省はまた、COPのイベントに含まれる初の教育パビリオンを創設することを発表した

アラブニュース

ドバイ：UAE教育省は25日、今年末に向けてドバイで開催される国連気候変動会議（COP28）の準備の一環として、同国の「グリーン教育パートナーシップロードマップ」を発表した。

同省はロードマップの発表イベントで、国連教育科学文化機関（ユネスコ）および国連の児童基金であるユニセフと、COP28の開催中および前後に若い世代の気候教育と行動を推進するための協定に署名した。

また、同省は、COPのイベント中に初の教育パビリオンを創設することを発表したと、国営通信WAMが25日に報じた。

UAE主導の下、ユネスコは気候問題への取り組みにおける教育の役割について話し合う加盟国指導者によるハイレベル提唱会議の開催を支援し、「緑化教育パートナーシップマルチパートナー信託基金」の設立総会を主催する。このパートナーシップ構想は昨年の「教育変革サミット」において、特に気候変動への取り組みに重点を置いて確立されたものだ。

UAEのロードマップには、COP28の前後に教育省が実施する予定の環境・気候に配慮した取り組みが明記されている。例えば、UAEの学校やキャンパスの50％がグリーン認定を受けるようにすること、関連するトレーニングを2,400人以上の教育者と1,400人以上の校長に提供することなどを計画している。

UAEの教育大臣であるアフマド・ベルフール・アル・ファラシ氏は、COP28は国連の「持続可能な開発目標」の達成と気候変動対策に教育の可能性を活用するための青写真を示すものであり、重要な進展であると述べた。また、COP28は気候変動に対する認識を高め、その影響を緩和するための取り組みについて議論がなされるだろう、と同氏は付け加えた。

アル・ファラシ氏は、気候に関するテーマを教育に取り入れ、気候変動との闘いにおける活動を調整するための、世界的な協力の重要性を強調した。また同氏は、UAEは気候変動に関する生徒や教師の教育のための、他の国々が改変し、カスタマイズし、恩恵を受けることのできる、実用的で適応性のあるロードマップを提供することを熱望していると述べた。

アル・ファラシ氏は次のように語った。
「真に影響を及ぼすためには、気候変動に対する個人の行動が鍵となることに変わりはなく、現在と将来の環境に対する考え方、行動、態度を変えるために、教育が果たす役割は大きい。

教育省は、環境に配慮したカリキュラム・学校の構築、持続可能なグリーンコミュニティを築くための教育者の育成など、気候変動への対応における教育の役割を進めるために、重要な役割を担っている。

UAEのCOP28開催は、この分野におけるUAEの取り組みを強調し、地域や世界の教育システムにグリーン教育を取り入れるための国際的な取り組みを結集する新たな機会となる」

教育省はまた、「子どもの声」イニシアティブを立ち上げる予定で、その一環として、環境に関する意思決定を提唱し、参加するための教育を全国の若者に提供する。

また、「教育者の声」イニシアティブも設け、同省はこの中で、気候変動に対する認識を高め、その影響と闘うために教師が果たすことのできる重要な役割の開発に焦点を当てる。