エルサレム:地中海を渡ろうとした移民を乗せたボート3隻がチュニジアのスファックス沖でここ数日のうちに沈没し、少なくとも5人のアフリカ人が死亡し、数十人が行方不明となっていることをチュニジア沿岸警備隊が8日に発表した。
子ども1人を含む5人の遺体がここ数日のうちに同水域で回収されたと、スファックスの検察官Faouzi Masmoudi氏は言った。
Masmoudi氏によると、3隻が難破してから海軍部隊は73人の移民を救出したが、生存者の証言によると47人もの移民が行方不明になっているという。
行方不明者のうち6人は子どもだったと報告されている。
Masmoudi氏によると、ボートは鉄製で、外海に出るとすぐに沈没し始めたという。
ボートでチュニジアからイタリアへ渡ろうとする試みは増え続けており、その多くはチュニジア中部沿岸部の港町スファックス近郊を出発している。
1月以降にスファックスの共同墓地に埋葬された犠牲者の数はおよそ500人に達し、これまでの2年間と比べてかなり増加していると、Masmoudi氏は言う。2022年には355人、2021年には226人の埋葬が記録されているという。
その多くがサブサハラアフリカ出身の移民は、前例のない規模で、チュニジアから極めて危険な旅に乗り出している。
チュニジアの当局者によると、今年の1月から3月だけで、スファックスから海を渡ろうとする13,000人の移民を引き止めたという。隣国リビアからチュニジアを訪れる移民数は増え続けており、チュニジア自身も財政的・政治的危機に直面していることから、ヨーロッパでのより良い暮らしを求める若いチュニジア人が増加している。
イタリアとオランダの首相は欧州委員会委員長とともに、国際的な救援活動をしやすくするための安全保障政策パッケージを携えて11日にチュニジアを訪れると、イタリアのジョルジャ・メローニ首相は8日に言った。
AP