• 1年にわたって続く収まる気配のない暴力の応酬の一環で3人は殺された
• 3日のジェニン難民キャンプ攻撃は第2次パレスチナ民衆蜂起の時と類似の特徴

ヨルダン川西岸地区ナブルス：　7日、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区イスラエル占領地で2人の武装勢力を含むパレスチナ人3人を殺害した。イスラエルの2日間にわたる武装勢力鎮圧を目的とする軍事作戦を終了してから数日後のことだった。

暴力は依然として続いており、今週初めにジェニン難民キャンプで行われた、武装勢力を標的とする異例の空爆、および数百人規模の部隊の動員をともない、道路や家屋、商店に広範囲の被害を及ぼした攻撃の有効性に疑問を投げかけている。軍事作戦では12人のパレスチナ人と1人のイスラエル兵士が死亡した。

近隣の、ヨルダン川西岸地区の主要な商業都市で紛争の火種となることの多いナブルス市では、2人の武装勢力がイスラエル軍との銃撃戦で殺害された。イスラエル総保安庁は、殺害されたパレスチナ人らは今週発生した警察車両への銃撃事件に関与していた、と発表した。

その後7日、パレスチナ保健当局は、男性1人はヨルダン川西岸地区中部の村ウム・サファでのデモ中にイスラエル軍により胸部を撃たれ死亡した、と発表した。イスラエル軍は直ちにコメントを発表しなかった。

パレスチナ（34）氏とハムザ・モアイド・モハメド・マクブール（32）氏と発表した。パレスチナ解放人民戦線とアル・アクサ殉教者旅団の2つの武装勢力が、両氏はメンバーだったと発表した。

銃撃戦の後には血まみれの地面に薬莢が散乱した。殺害された男らの遺体をパレスチナ人の集団が病院に運び入れ、「神は偉大だ」と唱えながら空に銃を撃った。

イスラエルのヨアフ・ガラント国防相は7日の作戦を高く評価し、イスラエルは引き続き武装勢力の根絶に向け活動していく、と述べた。

「閉じていない円環は存在せず、最大の代償を払わずにすむテロリストは存在しない」と同氏は述べた。

7日の殺害事件は、1年にわたって続く、今週ジェニン難民キャンプでイスラエルが行った激しい軍事作戦の後もなお収まる気配のない暴力の応酬の一環で発生した。彼らが殺害される前の6日には、ハマス所属の武装勢力の1人がヨルダン川西岸地区のイスラエル植民地近郊でイスラエル兵士1人を殺害する事件が発生していた。

3日のジェニン難民キャンプ攻撃は、2000年代前半に発生し、何千人もの死者を出した第2次パレスチナ民衆蜂起の時と類似の特徴を示すものだった。しかし今回の戦闘は、イスラエル軍の軍事作戦がパレスチナ武装勢力の拠点数カ所に焦点を絞って攻撃していることから範囲は限定的で、主にその点で当時とは異なる。

イスラエルは16カ月にわたってヨルダン川西岸地区で攻撃を繰り広げており、2022年初めからはパレスチナ人による相次ぐ攻撃への報復として更に規模を拡大している。ナブルスおよびジェニンの位置するヨルダン川西岸地区北部はパレスチナ政府の権力が比較的弱く、大きな衝突がたびたび発生している。

ヨルダン川西岸地区では今年、150人以上のパレスチナ人が殺され、パレスチナ人によるイスラエル人を標的とした攻撃では少なくとも27人が殺害されている。

イスラエルの発表では、殺害されたパレスチナ人のほとんどは武装勢力だという。しかし侵攻に反対して石を投げていた若者や、対立に関与していなかった民間人が殺害された例もある。

イスラエルは1967年の第3次中東戦争でヨルダン川西岸地区、東エルサレムおよびガザ地区を占領した。パレスチナ人は、彼らの望む独立国家のため、これらの領土を求めている。

AP