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米国とイランの緊張高まり、奪取の恐れあるイラン海域に近づかないよう海運会社に警告発せられる

2023年8月8日火曜日、米海軍が公開したこの写真では、水陸両用強襲揚陸艦USSバターンが紅海を航行している。(資料/AP)
2023年8月8日火曜日、米海軍が公開したこの写真では、水陸両用強襲揚陸艦USSバターンが紅海を航行している。(資料/AP)
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13 Aug 2023 05:08:52 GMT9
13 Aug 2023 05:08:52 GMT9
  • 現地で軍、船舶、航空機が増強される中、米国はイランを抑止するため、商船に武装部隊を配備する計画を検討している

ドバイ:イランと米国の緊張が高まる中、西側諸国が支援する中東の海上部隊は8月12日土曜日、戦略上重要なホルムズ海峡を航行する海運会社に対し、イラン領海に可能な限り近づかないよう警告した。

イランが今年初め、世界の石油の20%が通過するアラビア湾の狭い湾口であるこの海峡付近を航行していたタンカー2隻を拿捕した際にも、同様の警告が海運会社に発せられた。

イランと米国は現在、イランに拘束されている5人のイラン系米国人の釈放と引き換えに、韓国で凍結されている数十億のイラン資産の凍結解除という明白な合意に近づいているが、今回の警告は、海上での緊張が依然として高いことを示している。既に米国は、この海峡で軍や船舶、航空機を増強する中、イランを抑止するために商船に武装部隊を配備する計画を模索している。

中東に拠点を置く米海軍第5艦隊の報道官ティモシー・ホーキンス中佐は、警告が発せられたことは認めたが、その具体的な内容については言及を避けた。

米国が支援する海事の枠組み「国際海洋安全保障構成体」(IMSC)は、「我々は現在の地域の緊張を緩和しようとしており、この情勢を踏まえ、拿捕のリスクを最小限に抑えるためのしかるべき予防策を地域の海運会社に通知しています」と、ホーキンス中佐は述べた。「イラン領海から可能な限り離れて航行するよう、船舶に勧告しています」

これとは別に、EUが主導するホルムズ海峡の海運の監視組織が、「今後12時間から72時間以内に、ホルムズ海峡で船籍不明の商船が攻撃を受ける可能性があると警告している」と民間海事情報企業Ambreyは伝えた。

「以前、同様の警告が発せられた際に、商船がイラン当局に虚偽の名目で拿捕された」と同社は警告した。

「ホルムズ海峡における欧州による海洋監視ミッション」(EMASOH)と呼ばれるEU主導のこの作戦当局は、コメントの要請には応じなかった。

イランは国営メディアを通じて、同海峡で船舶を妨害する新たな計画については否定した。イランの国連政府代表部はコメントの要請には応じなかった。

ホルムズ海峡はイランとオマーンの領海内にあり、最も狭いところで幅わずか33キロ(約21マイル)である。航路の幅はいずれの方向にも3キロ(約2マイル)しかない。

ここに影響があれば、世界のエネルギー市場に波及し、原油価格が高騰する可能性がある。その結果、消費者はそのしわ寄せを受けて、次第にガソリンやその他の石油製品を購入するようになるのである。

トランプ政権が2015年のイラン核合意から一方的に離脱し、イランに再び厳しい制裁を課したことを受け、2019年以降、イランによる船舶への攻撃が相次いでいる。
こうした攻撃は4月下旬に再開され、イランはシェブロン社の石油を積んだ船を拿捕し、5月には「ニオビ号」という別のタンカーを拿捕した。

1週間足らずでタンカー2隻を拿捕したのは、マーシャル諸島船籍のスエズ・ラジャン号がヒューストン沖に停泊し、米国が押収したと見られる制裁対象のイラン産原油の積み出しを待っている可能性が高いためである。

これらの拿捕によって米軍は、水陸両用強襲揚陸艦USSバターンとUSSカーター・ホールの両艦に数千人の海兵隊員と水兵隊員を投入し、この地域に大規模な派兵を開始した。米海軍が公開した写真には、8日火曜日に紅海で撮影されたバターンとカーター・ホールが写っている。

AP

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