• アブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とアブドッラー2世国王は、パレスチナの大義の動向に関するマフムード・アッバース大統領との三者首脳会議への出席を前に、二国間関係について協議した
• エルシーシ大統領とアッバース大統領は首脳会議の最終コミュニケの中で、エルサレムのイスラム教およびキリスト教の聖地に対するハシェミット王家の歴史的な管理者としての役割の重要性を強調した

ゴブラン・モハメド

カイロ：エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領は14日、ヨルダンのアブドッラー2世国王による訪問を受けた。両者の会談後の同日には、北海岸に位置する北西部の都市ニューアラメインでエジプト、ヨルダン、パレスチナの三者首脳会議が行われ、パレスチナの大義に関する最近の動向について話し合われた。

エジプト大統領府のアハメド・ファハミ報道官によると、大統領と国王は数多くの問題について議論し、両国の際立った関係に対する満足を表明した。

両首脳はまた、両国とその国民の利益に資する形で、二国間レベルおよびイラクを交えた三国間協力メカニズムの枠組みの中で、特に経済・商業のレベルにおいて関係を強化することへの意欲を共有するとともに、共通の関心事である数多くの地域的・国際的問題について話し合った。

両首脳はさらに、パレスチナ問題に関連した動向について振り返ったうえで、国際的正当性に則ったパレスチナ問題の公正かつ包括的な解決の実現に向けて「パレスチナの兄弟たち」を全面的に支援するとともに「和平プロセスの復活に向け努力する」ための両国による取り組みを強化することで合意した。

アブドッラー国王は三者首脳会議を主催したエルシーシ大統領に謝意を表明した。両首脳はその後、パレスチナのマフムード・アッバース大統領と共に会議に臨んだ。

ファハミ報道官が後に声明の中で明らかにしたところによると、首脳らは三者会議において、「パレスチナの大義の動向」について議論したうえで、東エルサレムを将来のパレスチナ国家の首都とするイスラエル・パレスチナ紛争の「二国家解決」への支持を表明した。

エルシーシ大統領とアッバース大統領は首脳会議の最終コミュニケの中で、エルサレムのイスラム教およびキリスト教の聖地に対するハシェミット王家の歴史的な管理者としての役割と、アラブのアイデンティティーを保全するうえでの役割の重要性を強調した。

エジプトのムスタファ・マドブーリー首相は先週、ヨルダンのビシェル・アル・ハサーウネ首相と共に、アンマンの首相官邸で開催されたヨルダン・エジプト高等委員会の第31回会議の共同議長を務めた。

この会議では、多くの分野における二国間協力強化のための12の協定が締結された。経済・開発政策の分野における協力のための了解覚書のほか、金融規制、環境保護における管理プログラム、社会問題の分野などに関連した了解覚書が結ばれた。