• キプロスのクリストドゥリデス大統領とネタニヤフ首相の会談は、月曜日に行われるギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相との3者会談に先立ち行われる。

キプロス、ニコシア：イスラエル首相は9月3日、イスラエルとキプロスを経由して、アジアやアラビア半島の国々とヨーロッパを結ぶ光ファイバーケーブルなどのインフラプロジェクトを建設する考えを明らかにした。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルとキプロスを経由してアジアとヨーロッパを結ぶこのようなインフラ「回廊」は実現可能だと「大いに確信している」と述べた。

彼は、イスラエルがこの地域の他の国々と関係を正常化すれば、このようなプロジェクトは実現可能だと語った。

2020年に米国が仲介したアブラハム合意は、イスラエルとアラブ首長国連邦、バーレーンとの関係を正常化した。また、バイデン政権はイスラエルとサウジアラビアとの間に公式な関係を築こうとしている。

「例えば、最も明白なものは光ファイバー接続だ。これは最短ルートであり、最も安全なルートであり、最も経済的なルートだ」と、ネタニヤフ首相はキプロスのニコス・クリストドゥリデス大統領との会談後に語った。

イスラエルのベネット首相が発表したこの構想は、イスラエルとキプロス、ギリシャとの間で進められているエネルギーインフラ拡大計画の延長線上にある。これらの国々は、イスラエルとキプロス両国の経済圏で天然ガス鉱脈が発見されたことを受け、エネルギー分野で協力関係にある。

ネタニヤフ首相は、イスラエルとキプロス、ギリシャを結ぶ2000メガワットの海底電力ケーブル「EuroAsiaインターコネクタ」の計画について、イスラエルとキプロス両国のエネルギー供給のバックアップとして機能することを目指し、クリストドゥリデス大統領とともに実行に移そうとしていると繰り返した。

「より最適な電力利用を可能にしたり、自国で障害が起きたときに電力を供給してくれたりするように、他の電力源ともつながることを望む」とネタニヤフ首相は語った。「それは私たちが真剣に議論していることであり、実現したいと願っていることだ」

他のエネルギーインフラ拡充計画として、キプロスは、イスラエルとキプロス沖で発見された天然ガスを、海底パイプラインで、東地中海の島国であるキプロスに輸送する計画を提案している。このパイプラインは、キプロスの電力発電に使用されるほか、液化して輸出することも検討されている。

クリストドゥリデス大統領は、ウクライナにおけるロシアの戦争に触れ、ヨーロッパがエネルギーの多様化を必要としていることから、キプロスとイスラエルは、ガスパイプラインや液化天然ガス（LNG）処理プラントを含むプロジェクトを通じて、東地中海沿岸地域とヨーロッパを結ぶ「信頼性のあるエネルギー回廊」の開発を検討していると述べた。

ネタニヤフ首相は、キプロスに地域消防ハブを設置し、そこから航空機やその他の技術を派遣して近隣諸国の消火活動を支援するという欧州の決定を、政府は全面的に支持すると述べた。

「気候は涼しくなることはない。それはより暑くなるだろう。そして、私たちの地域や地球の温暖化とともに、消防活動は本当に重要なこととなる。協力すれば、私たちはそれをより良くできるだろう」と彼は語った。

クリストドゥリデス大統領とネタニヤフ首相の会談は、月曜日に行われるギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相との3者会談に先立ち行われる。

2016年以来、このような3カ国の首脳の会談は、ネタニヤフ首相が「個人的なものだけでなく、私たちの国家間の深い友情」であり、「現実的」かつ「待ち望まれていたこと」だと表現した、急成長する関係の定番となっている。

AP