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フーシ派発行のパスポート、サヌア発の最初の民間航空便の出発を阻害

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25 Apr 2022 08:04:20 GMT9
25 Apr 2022 08:04:20 GMT9
  • イランの革命防衛隊およびヒズボラの軍事専門家を密航させようとしていると武装組織に非難
  • 国連イエメン担当特使ハンス・グルンドベルグ氏が懸念を表明

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:日曜にフーシ派の支配下にあるサヌア空港からアンマンに向けて出発する予定だった最初の民間航空便が、イエメンのフーシ派武装組織が正式に許可されていないパスポートを持つ乗客数十人の追加を主張したため無期限に延期されたと、イエメンの情報大臣が述べた。

4月2日に発効された2か月間の人道的停戦の一環として、イエメン政府はイエメニア航空が4月24日のサヌア空港発の最初の民間航空便に政府支配地域で発行されたパスポートを持つ104人の乗客を乗せることを許可したと、ムアンマル・アル・エルヤニ氏が述べた。

しかし、イエメンの大臣を務める同氏は、フーシ派が合意を破り、同派発行のパスポートを持つ60人の乗客を追加で搭乗させるよう主張したと述べ、フーシ派は偽名と偽造文書を使ってイランの革命防衛隊およびヒズボラの軍事専門家を密航させようとしていると非難した。

政府はサヌア国際空港からアンマンへ向かう最初のフライトに104名の乗客が搭乗することを許可することに合意した。「しかし、テロリストのフーシ派武装組織はこれを拒絶し、信用に値しないパスポートを持った60人の乗客を追加するよう主張した上、今も主張し続けている」とアル・エルヤニ氏は述べ、国連とそのイエメン担当特使をはじめとする全世界に、フライトの出発を妨害し、支配地域で暮らすイエメンの人々の苦境を悪化させるのを止めるようフーシ派に圧力をかけることを要請した。

「国際社会と国連およびその特使は、テロリストのフーシ派武装組織に…支配下の地域にいる人々を人質にしないよう圧力をかけなくてはならない」

国連の仲介による停戦のもと、サヌア空港はアンマン行きとカイロ行きの週2便のフライトのために開かれ、ホデイダ港には18隻の燃料船の入港が許可されることになっていた。敵対する各勢力も全ての前線における戦闘中止と、フーシ派によるタイズの包囲終了を監視する合同委員会の設立に合意した。

フライト遅延の知らせを受けて、国連イエメン担当特使のハンス・グルンドベルグ氏は日曜にフライトについての懸念を表明し、イエメンの各関係者に自身の事務所と協力して「予定通りフライトを再開するための解決策を見つける」よう求めたとした上で、全国で数百の違反が報告される中で停戦を確固たるものにするために関係者と協力していると、加えて述べた。

「停戦は、暴力の抑制、燃料の供給、出入国と国内移動の自由の改善などによって市民の利益となることを意図したものだ」と同氏は述べている。

また、イエメンの新たな大統領指導評議会は停戦を遵守することを再確認し、フーシ派は軍に攻撃し、イエメン南西部の都市タイズに関する合同委員会への代表指名を拒否することで、タイズ包囲の即時解除の要請を拒絶していると非難した。

ラシャド・アル・アリミ氏が議長を務める同評議会は、土曜にイエメンの暫定首都アデンで会合を開き、フーシ派の停戦違反およびタイズの包囲やその他の問題について話し合った。

同評議会はフーシ派による違反があっても停戦を遵守すると誓い、フーシ派に対しタイズの道路を封鎖している検問所を撤去するよう要請した。

イエメン国防省は日曜に、タイズの西にある政府支配下のJarah山上空でフーシ派が放った爆発物搭載ドローンを撃墜したと発表した。これは4月2日以来のフーシ派による数百の停戦違反に続くもの。

イエメン軍によるとフーシ派は金曜だけで、ジャウフ、タイズ、サアダ、マアリブ、アビヤン、ハッジャの各県における部隊の再配置、ドローンの発射、政府軍への攻撃によって94回の停戦違反を犯した。

イエメンの人権活動家および当局者も同様に、フーシ派に対し、人口密集都市を飢餓寸前に追いやってきた7年にわたるタイズ包囲の終結を求める声を上げている。

司法省次官のファイサル・アル・マゲディ氏は日曜に、国際的な支援団体および調停者がフーシ派のタイズ包囲に対してサヌア空港やホデイダ港ほど関心を向けていないと批判し、この包囲によって都市とそこに住む数万人が苦しんでいると指摘した。

「フーシ派は生活に必要なあらゆるものが都市に入るのを妨害し、人々にでこぼこで危険な道路の利用を強いている。フーシ派はタイズの包囲を軍事的問題として扱っている。これは純粋に人道的な問題だ」とアル・マゲディ氏は述べた。

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