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サウジ内閣、イエメン南部の分離主義者たちに自治の決定撤回を要請

火曜の会議で議長を務めたサルマーン国王。(SPA)
火曜の会議で議長を務めたサルマーン国王。(SPA)
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29 Apr 2020 05:04:19 GMT9
29 Apr 2020 05:04:19 GMT9
  • ポンペオはワシントンがSTCの行為について「懸念している」と述べた。
  • 閣僚たちは採鉱サービスのための国有共同資本会社の設立を原則として承認した。

SPA

リヤド: サウジ内閣が火曜、イエメンの状況に関し、分離主義者たちが暫定首都アデンおよび南部の一部行政区域を占拠する前の状態に戻すように求めた。国営通信社SPAが伝えた。

南部暫定評議会(STC)は日曜、緊急事態を宣言し、それらの地域を自己統治すると述べた。

イエメンでサウジが主導する連合は月曜、分離主義者たちの決定について、誰もがコロナウイルス危機に集中していなければならないこの時期に「事態を悪化させる可能性のある行為」と述べ、撤回を強く求めた。

また火曜には米国マイク・ポンペオ国務長官も、ワシントンはSTCの行為について「懸念している」と延べ、イエメン政府とフーシ派反乱軍との間の和平協議再開のための努力を脅かすと警告した。

「このような一方的な行為はイエメンの不安定な状況を悪化させるだけ」とポンペオは述べた。「我々はSTCとイエメン共和国政府に対し、リヤド合意の規定する政治的プロセスに再度参加することを求める」

サルマーン国王はビデオ会議による閣僚会議を開催し、冒頭で王国の全国民、およびラマダンの開始に対して祝辞を寄せた他の諸国に謝辞を述べた。

閣僚たちは国王、ムハンマド・ビン・サルマーン・ビン・アブドゥルアズィーズ皇太子、サウジ国民、および世界の全てのイスラム教徒に対し、祝辞を伝えた。

また彼らは、ラマダン前夜の国王の演説に対しても感謝の意を表した。国王は演説で、コロナウイルスと闘うためサウジ当局が講じている予防・防止措置を誇りに思うと述べ、ウイルス拡散を抑制するために休むことなく働いている医療関係者、軍・治安関係者、政府職員、および戦闘の最前線に立つ全ての人々などに感謝の意を伝えていた。

メディア大臣代理のマジッド・アルカサビは会議後、内閣はパンデミックに関する国内および海外の進展状況について、多くの報告書を再確認したと述べた。それらの報告書には、王国内で確認された感染例に関する最新情報、患者に提供された手当て、公衆衛生を守るための手続きや対策の実施に関する進捗状況報告が含まれる。

アルカサビは、感染症状を示している患者に対する迅速な検査の提供、およびウイルスに対処するために必要な検査・医療機器および薬品の供給に関する、当局者たちの努力を称賛した。中でも特に、900万件の検査を実施すると共に、王国全域の検査施設で検査結果分析能力を高めるための、9億9,500万サウジアラビアリヤル(2億6,500万ドル)の協定締結を歓迎した。

また内閣は、同国のほとんどの地域で部分的に外出禁止令を解除する王室令と、予防・防止措置に従うことを条件とした一部経済活動の再開も歓迎した。

閣僚たちはパンデミックと闘うための国際社会への王国の協力について話し合い、G20諸国のリーダーたちが全ての国、国際機関、民間部門、慈善団体、および個人に対して行った、全世界的な対応と資金援助への貢献の訴えを強調した。

アルカサビは、内閣がラマダンイフタール(ブレイキングファスト)プロジェクトへの資金配分増加に対する王国の承認にも言及したと述べた。同プロジェクトは18カ国の100万人の人々に対するイフタール食の提供を目的に、イスラム事項・寄進・宣教・善導省が企画した。

閣僚たちは採鉱サービスのための国有共同資本会社を設立することを原則として承認した。資本規模や開業までのスケジュールなど、さらに詳しい情報はまだ提供されていない。

また、その他の多くの取り組みも承認した。これには、食品安全性に関するUAE政府との覚書、航空輸送サービスに関するギリシャとの協定、インドの中央医薬品標準管理機構との医療製品分野における協力のための覚書、腐敗防止に関するサウジ統制・腐敗防止局と国連開発プログラムの間の覚書、および最高馬術委員会の設立が含まれる。

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