• W20（Women 20） 会合がG20議長国の一部としてサウジアラビアで主催された。

Lojien Ben Gassem

リヤド：バーチャルW20（Women 20、G20の下部組織として議長国サウジアラビア主催） 会合二日目、さまざまなG20作業部会でのインクルーシビティ保証の重要性を強調した。

「G20事務局の女性のエンパワーメントチームはサウジのシェルパ会議（準備担当官会議）で発足し … 私のチームは作業部会と関わっており、財政トラックの開発、雇用、健康、教育、農業、腐敗防止、エネルギー、デジタルエコノミー、観光、貿易と投資などのテーマを議論していた」と、G20事務局の女性のエンパワーメントチーム（Women’s Empowerment Team）責任者および家族問題評議会（Family Affairs Council）事務局長の ハラ・アルトゥワイリ（Hala Altuwaijri）氏は語った。

「以前の議長国から学んだことは、女性のエンパワーメントをは主流かつ分野横断的で、グループ単独のみの焦点ではないと見ている。換言すれば、全作業部会は女性のエンパワーメントを優先事項とみなすべきで、… これはサウジアラビア議長国の公約だ」と同氏は付け加えた。

職場でのジェンダーに取り組んでいる、職場男女共同参画局（Workplace Gender Equality Agency）のリビー・ライオンズ（Libby Lyons）局長は、オーストラリアでは次の20年以内に全経営層の共同参画ギャップをなくすと語った。

「昨年、オーストラリア民間企業の全昇進の43パーセントは女性だった。しかしCEOや役員会メンバなどの指導層の役職に接近する女性には問題が残っている」と『G20 Policies: Catalyzing Women’s Economic Empowerment（G20ポリシー：女性の経済的エンパワーメント促進）』と題したセッションで語った。

同氏の部局は従業員100人以上の民間企業全てから7年以上毎年データを収集し、男女共同参画の観点で何が起こっているかを明確にしている。「何を行っているかを追跡して措置を評価するには標準化されたデータを収集しなければならない」と彼女はコメントした。

オーストラリアでは民間企業は政府に促進されてこの変化を推進しておりこれはユニークなモデルだと同氏は語った。「全員が学ぶことができる教訓だと思う」と同氏は語った。

過去5年間で最も注目に値するG20公約を議論したWe-Fi（女性起業家資金イニシアティブ）事務局長のウェンディ・テレキ（Wendy Teleki）氏は、We-FiはG20ハンブルグサミットで創設され、世界中の起業家支援にフォーカスしていると語った。

それ以来、We-FIはパートナーを通じて最終的に13万人以上の女性に恩恵を与えることが期待されているプログラムに資金3億ドルを配分したと、同氏は語った。

今年、We-Fiは5,000万ドルを追加配分し、別の5,000万ドルが「 女性起業家をエンパワーし、テクノロジーへの信頼を助けるために、テクノロジー、アーリーステージ資金提供、COVID-19救済対応の問題に配分予定だ」と同氏は語った。

女性の経済的表現の民間アライアンス、エンパワーメント、向上に取り組み、民間での女性進出を擁護する手段として昨年日本で設立された、内閣府男女共同参画局の林伴子（Tomoko Hayashi）局長は、「エンパワープロジェクトは、…経営層に近づく女性の数の増加を目的にしている。また、開発途上国での女性のデジタルリテラシー向上のための実施可能な計画を考えている」と語った。

「COVID-19は、失業と家庭内暴力の割合増など、女性に大きな影響を与えた。同時に女性が慣習的ルールを変える大きなチャンスだ」と同氏は付け加えた。