アラブニュース

• 「王国は数々の対策を講じて新型コロナウイルスの経済的影響に迅速に対応している」
• 「国際社会はイラン政権に毅然とした態度で臨まなければならない」

リヤド：現在進行中のCOVID-19パンデミックによって引き起こされた例外的な状況の中で、サウジアラビアはハッジとウムラが安全に行われるようにするための大規模なプロジェクトの完了に取り組んでいると、水曜に行われた第8回諮問評議会の開幕の際にサルマン国王は述べた。

サウジ通信社によると、国王は、王国は数々の対策および手段を講じ、この健康危機による経済的影響に迅速に対応したと付け加えたそうだ。これには民間部門を支援する2,180億リヤル(580億ドル)および健康部門のための470億リヤルが含まれている。

パンデミックが世界に与える影響を緩和するための国際的な努力を支援する国の貢献には多くの国への医療援助と物資の提供が含まれていると、モハメド・ビン・サルマン皇太子も出席したバーチャル会議の中で、国王は政府の諮問機関のトップに語った。

また、国王はウイルスの拡散を鈍化させるための市民の努力に感謝の意を表した。「私の兄弟、姉妹、息子や娘、市民や住民が、対策やプロトコルを守ることに理解と協力を示してくれたことに、改めて感謝の意を表します」

石油業界に目を向けると、サルマン国王は世界の石油市場の安定性を確保するために努力してきたことを述べ、パンデミックの影響にもかかわらず、生産者と消費者の利益のためにそうし続けていると語った。国王は、サウジアラビアがこれに関するOPEC +協定の確立と維持に極めて重要な役割を果たしたと指摘している。

将来を見据えて、サウジビジョン2030は国のより良い未来のためのロードマップであると国王は述べており、その一例として、政府サービスの改善や住宅所有のレベル向上に既に効果があったことを強調した。

国王は、王国のエンターテイメント、スポーツおよび観光事業の進行中の開発とともに、女性のエンパワメントがビジョン2030 のもう1つの核であると付け加えた。

サルマン国王はまた、イラン政権の悪質な地域的影響力がもたらす深刻な脅威を改めて強調している。

「王国は、イランが大量破壊兵器を所有するために行なっている地域プロジェクトや他国での干渉、テロリズムの醸成、宗派主義の炎の扇動の危険性を強調します」と、国王は動画にて評議会メンバーに向けた演説を行なった。

国際社会はテヘランの体制に対して毅然とした態度で臨まなければならず、イランが核・弾道ミサイル計画をさらに発展させないためには抜本的な解決策が必要だと、国王は付け加えている。

国王はまた、イエメンにおけるイランの支援を受けたフーシの民兵が国内での行動を通じて国際法に違反し続けていることにも言及した。

「イエメンがイランの支配から主権を取り戻すことができるよう、イエメン国民の支持を表明します。私たちはイエメンの人々に人道支援を提供し続けます」と、国王は語った。

サルマン国王は、王国の民間人のフーシによる無人機と弾道ミサイルを使用した意図的な標的化を非難した。国王は、サウジアラビアは内政に干渉しようとする外部の力によるあらゆる試み、また過激主義およびテロリズム、その資金調達を拒否すると述べている。

「私たちの地域は、自分たちの利益のために政治的影響力を押し付け、過激派イデオロギーを広めようとする地域の大国の試みに直面しています」と、国王は付け加えた。

より広い中東での出来事について、国王は、パレスチナ・イスラエル人間での公正かつ恒久的な合意に向けた交渉を通じ、サウジアラビアは地域に平和をもたらす努力を支持していると述べている。また、サウジアラビアは東エルサレムを首都とする独立国家を持つというパレスチナ人の権利を引き続き支持することを付け加えた。

国王はまた、王国のイラクとその国民との連帯、テロとの戦いにおけるイラク政府の努力を再確認した。また、そのことがシリアの結束を維持し、国から民兵及び傭兵を取除く努力を支えていると語った。サルマン国王は、リビア問題に対する外国の干渉に終止符を打つことを求め、現時点でスーダンを支援することの重要性を強調している。

リヤドで開催されるG20サミットまであと10日となったことを受け、国王は、サウジアラビアが今年同組織の議長国に就任したことで、世界経済の安定に影響を与える経済の強さが確認されたと述べた。

「G20サミットでは、21世紀の差し迫った課題の解決策を見出すことを期待しています」と、国王は付け加えた。

より身近なところでは、国王は「私達は公金を維持するために汚職と戦い、汚職を排除するためのアプローチを続けています」と述べており、王国は完全な透明性を持つすべての汚職事件や調査の詳細を公開し続けることを付け加えた。