• サウジアラビアの指導者の「断固たる姿勢」が意味するものは明白であると、ナザハのスポークスマンは述べる

アシール・バシュラヒール

ジェッダ： サウジアラビア当局が扱った直近の汚職事件の1つとしては、サウジアラビアの地方品質管理局長が、兄弟とともに2,300万サウジアラビア・リヤル（SR）（613万ドル）の賄賂を受け取った件がある。

サウジアラビアの監視および腐敗防止局（ナザハ）によると、違法な支払いを受けた兄弟は、多くのビジネスマンの1億7,000万SR相当のプロジェクトを促進するのに役立てている。

この事件は、当局が最近取り扱った158件のうちの1件である。ナザハは226人の逮捕に加えて、12億SRを押収し、国庫に返還され、国防省が絡む、これまでで最大の汚職事件を暴露している。

この事件関連では、当事者48人、その内国防省内の役人19人、その他国家公務員3人、ビジネスマン18人、契約社員8人、の調査が開始されている。

別の事件は、2,300万SRのプロジェクトで、財務上の不正を見逃すために10万SRの賄賂を受け取ったとして、財務省の役人が逮捕されている。

また、逮捕者の中には、800万SRを超える賄賂を受け取ったとして、国家警備隊の将校及び契約社員3人が含まれている。

当局は、「財政的および行政的腐敗の犯罪には時効がない」ため、退職者を含む個人的な利益のために公職での地位を乱用した人々に対する取り締まりを強化することを約束している。

リヤドのナザハのスポークスマン、であるアーメド・アル・フセインは、アル・エクバリヤTVの取材に対し、サウジアラビアの指導者による腐敗撲滅に対する「断固たる姿勢」のメッセージは明白で、「財政及び行政における犯罪行為および汚職に関する疑義は、階級や社会的地位に関係なく、全員に適用される」と述べた。

彼は加えて次のように述べている、「犯罪には、偽造、賄賂、マネーロンダリング、個人的利益への会社資金の流用、公的資金の浪費、横領などが含まれ、これらはすべて、官公庁での犯罪行為にあたる」

弁護士及び「囚人及びその家族、前科者の全国委員会（タラフム）」委員長のアルシャド・アル・シラジは、ナザハの役割は公務員が汚職や公共事業に絡む贈収賄の疑いがある事件の監視および調査を担当することであるとアラブニュースに語った。

「疑いが深まると、容疑者は正式に調査され、有罪が証明された場合、適切な判決を受けるために指定裁判所に移送される」と、アル・シラジは語った。

サウジアラビアは腐敗に「焦点を向け」、あらゆる形態の不正行為を根絶することに注力している、とアル・シラジは付け加えて述べた。

「法を超越している人は誰もいない。容疑者が警察官、ビジネスマン、またはどの分野で権力を持つ人物であろうと、法律の原則は維持される。 ナザハは熱心に取り組んでおり、指導者の明確な指示により、サウジアラビアから汚職は撲滅されるであろう」