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国際調査がサウジアラビアの英語力を調査

イー・エフ・エデュケーション・ファーストは水曜日に、100カ国・地域の非ネイティブ英語話者230万人のデータを分析した、「EF EPI英語能力指数」の第9版を発表した。(AN 写真)
イー・エフ・エデュケーション・ファーストは水曜日に、100カ国・地域の非ネイティブ英語話者230万人のデータを分析した、「EF EPI英語能力指数」の第9版を発表した。(AN 写真)
17 Nov 2019 12:11:42 GMT9

アラブニュース、リヤド

イー・エフ・エデュケーション・ファースト(EF)は、水曜日に「EF EPI英語能力指数2019年版」を発表した。毎年発行される本調査は、今年で9回目を迎え、100カ国・地域の230万人の非ネイティブ英語話者のデータをもとに分析が行われた。

今年はスウェーデンに代わって、オランダがトップになった。サウジアラビアは98位で、英語能力指数41.6を記録した。サウジアラビアは昨年の83位から、今年は順位を15ランク落とす結果となった。

昨年、アラブ首長国連邦は71位で、湾岸協力会議(GCC)諸国の中で最も高い位置につけ、今年は70位だった。しかし、今年この地域で最高ポイントを記録したのは、55位のバーレーンだった。

EF EPI英語能力指数は、世界初の無料の標準化された英語テストである「 EF 標準英語テスト(EF SET)」のスコアに基づいている。EF SETは、世界中で何千もの学校、企業、政府による大規模なテストに使用されている。

「英語は依然として誰もが認める世界的なビジネス言語です。第9版となる今回のEF EPI英語能力指数はこれまでで最も包括的なものであり、各国政府に自分たちの言語学習政策と言語トレーニングへの投資に対する効果を評価するための貴重な洞察を提供します」と、EFで学術部門のエグゼクティブ・ディレクターを務めるミン・トランは述べている。

アラブニュースの取材に対して、チューリッヒのEFでアカデミック・マネージメント・ディレクターとして働くデビッド・ビッシュは次のように説明した。「スコアを素早く改善する方法はあります。しかし、長期的で持続可能な改善が、サウジアラビアが望むべきものであり、必要とすべきものです。そうした改善とは、教師と協力し、学校での授業のレベルを上げ、人々の英語の水準を向上させ、彼らにインセンティブを与えることです。おそらく、オンライントレーニングや電子的な手段を使ったアウトリーチ型のトレーニングを提供し、地元の学校教育を使って学生のレベルを上げれば、そうした学生が大学に流れ込むでしょう」

ビッシュは、サウジアラビアの観光振興は、地元の人々に英語を介して関わり合い、交流し、もっと英語が話せる機会を活用するよう促すことができる良い方法であると語った。

「しかし、手っ取り早く改善するための、私の魔法のレシピはより多くの学校や企業にこの標準的なテスト環境を使用してもらうよう勧めるというシンプルなものです。テストは完全に無料で、すでに良い結果を出している学校や企業を調べることができます。そうした学校や企業の成功や事業のしやすさといったことがすでに報道されているのですから、かなり良い結果を出しているに違いありません。ですから、そうした学校や企業に参加してもらい、どのような結果が出せるのか見せてほしいのです。これは、公開性の一部をなすものです。これらのテストを受け、サウジアラビア人ができることを示してください。それが手近な方法だと思います」と付け加えた。

「レベルアップは長期的に積み上げていくものだと思いますが、いい結果を出している学校や企業からテストを受ける人の数が増えない限り、実態を把握できるとは言えず、実態はわかりません。サウジアラビアの優秀な学校や企業に自分たちの国をこうした形で代表してもらい、優れた学生たちの能力を示してもらう必要があります。たぶん、これがサウジアラビアが最も手早く改善できる方法ですし、おそらく私たちも実情をより明確に把握することができるでしょう」

2019年版のEF EPI英語能力指数では次のような重要な所見が得られた。英語のネットワーク効果はこれまでになく強力なものとなっている。英語を使う人が多ければ多いほど、個人、企業、国が資源や機会にアクセスするうえでより役に立つようになる。ヨーロッパの英語力は二極化しており、EU近隣諸国の大半の英語力はEU加盟国と同じペースでは向上していない。アジアは依然として個々の国の間にあるスコアの差が最大であり、中国は初めて低い能力レベルから標準的なレベルへと移行した。ラテンアメリカは何年もの停滞の後に、ついに好転する様子を見せた。

同地域で調査された18カ国のうち12カ国が、2017年から2018年の間に能力レベルを向上させた。アフリカ全体の平均は大幅に低下し、レベルの高い国と低い国の間の差はこれまでで最も拡大した。世界的に女性の英語力は男性をいまだに上回っているが、男女間の差は縮小している。英語能力の高さは、収入や労働生産性の高さなどの経済競争力に関するさまざまな指標と相関関係にあり続けている。

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