ラワン・ラドワン
ジェッダ:ウズベキスタン外務副大臣のファーカト・シディコフ氏によれば、サウジアラビアのビジョン2030改革課題とウズベキスタン政府による大胆な変革計画「新ウズベキスタン」の間には、著しい類似点があるという。
水曜日(8月17日)、ウズベキスタンのシャフカト・ミルジヨエフ大統領が同国指導者としては1992年のカリモフ大統領以来となる公式訪問のためサウジアラビアに到着した前日、シディコフ氏は、これらの共有ビジョンは二国間の貿易や強力の未来に対する良い前兆であると述べた。
シディコフ氏は、ジェッダのウズベキスタン領事館が水曜日に主催したサウジ・ウズベクビジネス協議会会合に先立ち、「サウジアラビアはビジョン2030の目標を達成する能力を備えています」とアラブニュースに述べた。
彼はまた、両国が策定してきた改革やロードマップは、両国の若くダイナミックな人口のように類似しており、進歩へと向けた明確なビジョンを示すものであると述べた。
シディコフ氏は、「両国は、戦略的枠組みの中で緊密に連携し、協力を進めています」。「私たちはサウジアラビア王国の野心的なビジョン2030戦略を注視しており、2030年万博の招致を支持しています」と語った。
同氏は、過去5年間にわたり、ウズベキスタンは市場経済への移行を容易にするための国内開発戦略を実施し、中小企業の成長と経済の多様化に向けた肥沃な土壌を提供してきたと説明した。
この戦略は、サウジアラビアの「ビジョン2030」と共鳴するものであり、炭化水素以外の新たな分野に資本参加するべく同国の経済を開放し、若い人々の技術力や創造性を開発するとともに、起業家精神を積極的に奨励するものであるという。
ウズベキスタンは、過去数十年間にわたって綿花、金、石油、ガスなどの僅かな主要輸出品に大きく依存してきた。同国は収益源の多様化を目指し、農業、食糧安全保障、エネルギー、情報技術などの分野で外資に門戸を開いてきた。
水曜日(8月17日)、ウズベキスタンとサウジアラビア王国は、相互補完的な両国のビジョンに基づき、450億SR(120億ドル)相当の10以上の投資協定に調印した。
その中には25年契約で24億ドル相当の案件が含まれる。これは、サウジの電力事業者ACWAパワーがウズベキスタンに1500メガワットの風力発電プロジェクトを建設し、2031年までに電力需要の40%を再生可能エネルギーから調達するという同国の目標達成を支援するというものだ。
ウズベキスタン政府関係者によると、近年、ウズベキスタン経済のさまざまな部門に対するサウジアラビアの投資は大幅に増加している。現在、38の合弁事業があり、そのうち20はサウジアラビアが直接投資している。さらに、シディコフ氏は、特に食品加工や流通の分野では、さらに緊密なビジネス協力ができる可能性があると述べた。
「この数字は両国の能力を反映したものではありません。私たちはサウジアラビア王国と協力して、合弁事業の数を増やそうとしています」と彼は言う。
「農業はウズベキスタンの経済発展において重要な役割を担っています。我々は食糧生産と食糧安全保障においてトップクラスの国であり、食品、有機果物、野菜をサウジアラビアに輸出する能力を有しています」
「計画では、サウジアラビア王国を中間地点として食品加工と包装を行い、他国に輸出する準備を行います」
サウジアラビアとウズベキスタンは国境こそ接していないものの、数百年にわたって宗教、知識、文化で結ばれてきた。アラブ・イスラム世界を旅し研究した歴史上の人物のうち、医師イブン・シーナ、数学者ムハンマド・イブン・ムーサ・アル・クワリズミー、イスラム学者イマーム・アルブハーリー、イマーム・アルティルミーディーの4人が現在のウズベキスタン出身である。
サウジアラビアをはじめとするアラブ諸国とウズベキスタンとの航空路線の拡大やビザの柔軟化により、思想や文化の交流は現代も続いている。
「文化交流をさらに盛り上げるために、10月からはフライナスとウズベキスタン航空の直行便が就航し、サウジアラビア人は30日間の滞在であれば入国ビザが免除されます」とシディコフ氏は語る。
現在のサウジアラビアとウズベキスタンの協力関係は、貿易や文化交流にとどまらず、より広範な地域における安全保障や人道支援といった利害の共有により、外交面でも広がっている。
アフガニスタンからの米軍撤退に引き続いてタリバンが政権を回復してからの1年間、ウズベキスタンなどの地域大国はカブールの新政府と協力し、苦境にあるアフガニスタンの人々を支援しようと努めてきた。
「アフガニスタンの人道的危機は最優先事項です。そして我が国政府は、アフガニスタンを支援するために様々な取り組みやプログラムを立ち上げてきました」とシディコフ氏は述べた。
「隣人としての連帯の精神に基づき、私たちは、我々の関係性が継続的な支援となることを保証しました。政府と緊密に連携することにより、人道支援に留まらず、若者へ就職の機会を提供し、中央アジアや南アジアの玄関口となるよう支援したいと考えています」と述べた。
彼はまた、ウズベキスタン南部の都市テルメズでは、アフガニスタンの若者が教育を受け、就職につながる技術を身につけられるようなセンターを設立したと付言した。
シディコフ氏は、「私たちは、アフガニスタンをチャンスのある国にするために、復興計画や経済発展に取り組んでいます」と述べ、「我々の同盟国はこの取り組みに協力し、支援してくれています」と語った。
サウジアラビア王国外務大臣であるファイサル・ビン・ファルハーン王子は、昨年7月、ウズベキスタンの首都タシケントで開催された「中央・南アジア:地域的連結性、その課題とチャンス」と題された国際会議に参加した。
今年7月、サウジアラビア代表団は、同じくタシケントで開かれた国際会議「アフガニスタン:安全保障と経済開発」にも出席し、地域協力の推進に対するサウジアラビアの取り組みを改めて確認した。
6月には、サウジアラビアは、同国とウズベキスタンが加盟するイスラム協力機構と連携してイスラム開発銀行傘下で運営されているアフガニスタン人道信託基金に対し、3000万ドルの助成を発表している。
「私たちの主な目的は、アフガニスタンの隣国として、アフガニスタンで困っている人たちに援助を安全に届けることです」とシディコフ氏は述べた。
「私たちは、食糧安全保障のロードマップを作成し、若者に雇用機会を提供するために、アフガニスタン政府と緊密に連携しています。我々は、世界とタリバンの仲介役として機能し、「中央アジアの声」として、アフガニスタン政府に約束を果たすよう働きかけています」