• 20の都市と自治体の60カ所以上のショッピングセンターでも、ミステリーショッパーの訪問が1,483回実施された。

ガディ・ジュダ

リヤド：先日、サウジアラビア知的財産総局が、2022年の知的財産権保護に関する年次報告書を発行し、1,700件を超える不服申し立てがあったことを明らかにした。

サウジアラビア知的財産総局（SAIP）は、知的財産権制度の効率よく公正な執行に資する重要な活動のひとつ、ミステリーショッパーを利用した対応策を実行に移した。

ミステリーショッパーのプロセスから、検査チームは、効率的に業務を進め、違反を取り締まり、対象の地域や部門を見極める上で役立つ情報が得られる。

同プロセスは、知的財産と権利に関する検査キャンペーンや問題意識喚起の訪問活動の支援を受けている。

この取り組みから得られた数値は、2021年からの不服申し立ての総数が、さまざまな分野の著作権や商標に関連するものを含め、47%増加したことを裏付けている。

商標に関する告発の不服申し立ては490%増加した一方、著作権に関する不服申し立ては37%減少した。

国内の42の都市、自治体のさまざまな商業施設への訪問が660回以上行われた。

20の都市と自治体の60以上のショッピングセンターでも、ミステリーショッパーの訪問が1,483回実施された。

2022年、著作権保護法違反審査委員会は、知的財産権の侵害者に対して175件の却下の判断を下し、罰金総額は146万8,000リヤル（39万1,211ドル）に達した。

SAIPは、サウジで211件の不審な貨物が通関手続きを試みたこと、侵害物品の通関をザカート・税・税関庁と協力して100件以上阻止したことを明らかにした。

合計では、貨物の49%が知的財産侵害により停止された。

さらに、995の模倣品に加え、複数の国境検問所で他の規制に違反した540万の物品も差し止められた。

デジタル空間では、同当局はデジタルコンテンツと電子商取引の知的財産権の執行に取り組んだ。通報があった違反サイトの数は1,909で、そのうち66%が映画の配信とダウンロードで摘発された。

2021年、SAIPは、ウェブサイトを検査し、知的財産制度に準拠していること、違反が行われていないことを確認するキャンペーンを開始した。

また、知的財産権を侵害する物品を合計1,200万点押収し、5万8,000件のコンテンツ違反者を削除し、1,500件近くのウェブサイトをブロックし、不服申し立ての対応と電子関連の実地調査で1万3,000カ所を訪問したことを明らかにした。

SAIPは、消費者と販売者の違反を減らすために問題意識喚起の訪問活動を実施し、国内各地の小売店を計2,010回訪問した。

その中で、知的財産法や規制についてよく知らない人が66.9%、ある程度知っているという人が26.2%という状況が明らかになった。