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日鉄から鉄道レール調達=侵攻後初、JICA無償協力56億円―製鉄所占拠で製造不能に・ウクライナ

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06 Feb 2024 11:02:48 GMT9
06 Feb 2024 11:02:48 GMT9

キーウ: 国営ウクライナ鉄道が日本製鉄から線路のレールを調達することが6日、複数の関係者への取材で分かった。2024~25年にかけ、計約2万2500トンを購入。国際協力機構(JICA)による無償資金協力約56億円で資金を賄う。今月19日に東京で開かれる日ウクライナ経済復興推進会議に参加し、日鉄側と今後の協力などについて協議する見通し。

ロシアの全面侵攻以降、ウクライナ鉄道が無償資金協力で日本からレールを調達するのは初めて。ウクライナ鉄道は線路の総延長約2万2000キロ、従業員約20万人を抱える巨大国営企業。市民の避難や支援物資の輸送などの主要交通インフラとして重要な役割を担ってきた。

鉄道関係者は「国内で唯一レールを製造していた南東部マリウポリの製鉄所がロシア軍に破壊、占領されたため調達ができなくなった」と説明。ロシア軍の攻撃で破損した線路の修復などに必要なレールを日本を含む各国から調達する必要があると語った。

今年夏に約1万5000トン、来年に約7500トンが納入される。JICAはウクライナ復興に向け、これまでに総額約755億円の無償資金協力を決定。このうち、ウクライナ鉄道向けの56億円には、レールのほか重機や輸送費が含まれる。

岸田文雄首相は先月30日、経済復興推進会議について「日本の貢献を国際社会に力強く示す重要な機会だ」と強調。「ウクライナの復興需要は莫大(ばくだい)で、日本企業の技術、知見への期待は大きい」として、官民一体の「オールジャパン」で支援を行うよう指示していた。

時事通信

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