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再起した南アフリカ、経済改革の道でサウジアラビアに参加

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06 Nov 2020 03:11:10 GMT9
06 Nov 2020 03:11:10 GMT9
  • サウジアラビアは、プレトリアの1,000億ドル投資回復計画の潜在的投資家と見られている
  • 南アフリカは商品を中心とする経済的基盤からより持続的で多様なモダンなモデルに移行している

Arab News

ロンドン:南アフリカは、お役所仕事を断ち切り投資を刺激するというサウジアラビア独自の取り組みと著しく類似している野心的な経済改革スケジュールに乗り出している。

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は先月、迅速なプロジェクトとインフラ支出の引き上げによって、同国がコロナウィルスパンデミック影響からの回復支援を狙った計画を発表した。

サウジアラビアのように、南アフリカは商品を中心とする経済的基盤から持続的で多様なモダンなモデルに移行している。

プレトリアは次の10年間で平均年間経済成長率3%を目標としており、財政上1,000億ランド(60億ドル)を提供する国家基盤資金を設立した。政府予想ではさらに1兆ランドを投資で開放する動きである。

国際通貨基金(IMF)は先月、今年の同国経済の8%縮小の予測を維持したが、2021年予測はパンデミック影響のため取りやめた。

現在、経済は来年は3%拡大と見込むが、以前の推定より0.5%低い。

南アフリカ政府は、来年3月末までに雇用800,000と経済的機会の創出に約138億ランド(8億5,000万ドル)を支出する。

追加862億ランドは次の2年間にかけて雇用創出に費やされる予定だ。サウジアラビアが地元生産と調達をますます促進しているように、南アフリカも輸入依存を減らすため同様の道をたどっている。さらに、同国はデータ費用を削減し、貧困世帯へブロードバンドの拡大を目的としており、一方では他の政府支援の資格がないものへの350ランドの福祉助成金は3カ月延長される。

この措置は、一部はコロナウィルスで生じた南アフリカ経済に関する特定の負担への対応であった。

「経済は抑制され、財政再建は遅くなり、次の2年間は政府債務の上昇が持続するだろう」とムーディ社は最近のレポートで書いた。

南アフリカとサウジアラビアの貿易関係は、2018ラマポーザ大統領のサウジ公式訪問で上昇した。両国は取り組みを民間参加促進を非常に強調した徹底的な経済変更に変更したので、このタイミングは重要なものだった。

両国が協力の増加がありそうな一つの領域が発電と再生可能エネルギーであり。サウジ政府による優先度でも高い分野で、炭水化物への依存を減らし、代替エネルギー源を開発することが目的だ。

約11,800メガワットの新規電力発電容量が2022年から南アフリカで稼働すると見込まれ、そのうち半分以上が再生可能エネルギー源から来る予定である。

独立した電力生産者は2021年6月までに現在のプロジェクトから2,000メガワットを別に供給予定である。そのような電力生産者で同国に足場を固めたのがサウジアラビアのACWAパワー社で、中東、アジア、アフリカ全体で独立電源プロジェクトを開発する点で先駆者である。同社は2016年稼働の50メガワットのボクポートゥ太陽熱発電所の筆頭株主である。

ラマポーザ大統領は同国の苦しむ経済を促進するため投資1,000億ドルの呼び込みを求めており、サウジアラビアは同国で計画されている多数のプロジェクトの潜在的パートナーとして見られている。

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領。(資料写真)

民間での強力な前職の経歴を持つ南アフリカ大統領は、2018年2月に就任以来、経済再生と不正根絶を約束していた。海外投資家に信頼を植え付ける必要条件としてサウジアラビアにおける腐敗撲滅と同様な推進と同じである。

ビジネスの信頼はラマポーザ大統領の前任者であるジェイコブ・ズマ前大統領時代に大きく損なわれた。南アフリカの信用格付けは3大格付け会社のうち2社からジャンク債に格下げされ、同国が外国人投資家から新規借り入れを募集する際一層高額にした。

ラマポーザ大統領選出により、今やナイジェリアに次ぎアフリカ第2位である南アフリカへの外国人投資家の関心の再燃に役立った。しかし、パンデミック到来は、国民の多数がウイルスが成長する密集した都市地域に住む同国には大きな妨げとなった。

「パンデミックは既に切迫した状況を悪化させ、経済活動を大きく破綻させ、多大な投資が延期になった」とラマポーザ大統領は火曜日に語った。「今や我々の優先事項は、南アフリカ経済再生回復計画の実現推進だ。」

アフリカ大陸全体でのビジネスへの破滅的なパンデミックの影響にもかかわらず、南アフリカ産業界からは今では明るい兆しが見え始めている。

経済研究局が集めたアブサグループの購買担当者指標は、9月の改善された58.5から60.9に増加したと在ヨハネスブルクの銀行が今週語った。これは指標が60を超えた初のものであり、記録を取り始めた1999年9月以来最高である。

雇用指数も連続5カ月上昇し、最新のIMFのデータによれば失業率37%の同国にとって明るい兆しである。

このデータは、主要製造業が回復し始め、政府が既に導入した景気刺激策が結果を生み始めているという希望をいくらか与えた。

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