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日本で新型コロナの感染者数が急増する中、パラリンピック聖火の採火式が始まる

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、国立競技場に設置されたパラリンピックのシンボルの前を、マスクをつけた警備員が歩いている。国立競技場は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメイン会場となっている=2021年8月10日(資料写真/ロイター通信)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡大する中、国立競技場に設置されたパラリンピックのシンボルの前を、マスクをつけた警備員が歩いている。国立競技場は東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメイン会場となっている=2021年8月10日(資料写真/ロイター通信)
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12 Aug 2021 08:08:19 GMT9
12 Aug 2021 08:08:19 GMT9

木曜日、日本で初めてとなるパラリンピック聖火の採火式が行われた。コロナウイルスの感染者数が急増する中、選手たちは観客の入場に関する決定を待っている。

パンデミックで延期され、日曜日に閉会した東京オリンピックでは、ほぼすべての会場への観客の入場が禁止された。また、選手は移動が制限され、毎日ウイルス検査を受けていた。

日本のメディアによると、8月24日に開幕するパラリンピックも同様の条件で行われる見込みで、観客の入場についての正式な決定は来週初めになるという。

日本でのCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行は全般的に見れば比較的小さく、死者数は約1万5300人となっている。しかし、感染力の強いデルタ株による今回の感染拡大では日々の新規感染者数で記録が更新されている。

東京をはじめとする5つの地域では、コロナウイルスに関する緊急事態宣言が発令されている。緊急事態宣言下ではバーやレストランでのアルコールの提供が禁止され、午後8時までの閉店が要請されている。

公道での伝統的な聖火リレーの代わりに、「トーチキス」と呼ばれるパラリンピック聖火の点火イベントが、これから1週間、日本全国の町や市で開催される。トーチキスでは、聖火がトーチからトーチへと移される。

聖火は各地から東京に運ばれて1つにまとめられる。しかし、都の関係者がAFP通信に語ったところによると、都内で聖火リレーの沿道に観客を入れる計画は中止になったという。

東京都の職員、オサカベ・コウイチ氏は、「パラリンピックの聖火リレーを東京で開催し、約700人の聖火ランナーが参加する予定だった」と述べた。

「しかし、緊急事態宣言が発令されているため、公道でのリレーは行わないことにした」

緊急事態宣言は8月末まで続く予定となっている。緊急事態宣言に近い「まん延防止等重点措置」は、感染者数が増加している他の地域に適用されている。

東京から離れた日本の北部にある岩手県遠野市では、パラリンピック聖火の採火式を一般公開することを決定した。採火式には関係者を含めて50人程度の少人数の参加が予定されている。

採火式を担当する遠野市の職員はAFP通信に対し、「年配の方、若い方、外国人、障害者など、多様な人々に参加してもらいたかった」と話した。

「採火式の宣伝はしなかった。当然、感染対策は徹底して行う」

今大会では、海外から約4000人のパラリンピック選手に加え、1万2000人の大会関係者・スタッフ・メディア関係者が来日する。

東京オリンピックでは、大会組織委員会により511人のウイルス感染が報告されている。そのほとんどは選手村の滞在者で、ギリシャのアーティスティックスイミングのチームでは、いわゆる「クラスター」と呼ばれるものが発生した。

大会組織委員会は、東京での感染者数の増加とオリンピックの因果関係を否定している。しかし、専門家の中には、オリンピックの開催により、ウイルスのリスクに関する政府のメッセージが効果を失ったと主張する人もいる。

日本では人口の約35%がワクチン接種を完了しており、65歳以上では80%の人が接種を完了している。

AFP

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