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韓国がミサイル部品を回収する一方、北朝鮮はミサイル発射が模擬攻撃であったと発表

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07 Nov 2022 06:11:01 GMT9
07 Nov 2022 06:11:01 GMT9

ソウル:北朝鮮は7日月曜、近時のミサイル発射は「危険な戦争訓練」を行った韓国と米国に対する模擬攻撃であったと述べた。一方、韓国は海岸付近で北朝鮮のミサイルの部品を回収したと発表した。

先週、韓国と米国が5日土曜日までの6日間の航空訓練を実施する中、北朝鮮は、失敗に終わったとみられる大陸間弾道ミサイル(ICBM)などのミサイル複数発および砲弾数百発を海に向けて試射した。

北朝鮮の軍部は、「ビジラントストーム」演習は「意図的に緊張を高めることを目的とする公然の挑発行為」であり、「極めて攻撃的で危険な戦争演習」であると述べた。

北朝鮮陸軍は、「敵の執拗な戦争ヒステリーを打ち砕く」ために、空軍基地や戦闘機、韓国の主要都市への攻撃を想定した活動を行ったと発表した。

1日のミサイル発射数は過去最多となり、核武装した北朝鮮が記録的なミサイル実験を行っている年のさなかに行われた。

また、韓国と米国の当局者は、平壌が2017年以来初めてとなる核実験に向けた技術的な準備を整えたと述べている。

米国務省の声明によれば、米国、日本および韓国の上級外交官が6日日曜日に電話会談を行い、韓国沿岸に着弾した先週の「無謀な」ミサイル発射などの最近の実験について非難した。

韓国の合同参謀本部関係者は7日月曜日、韓国の船が北朝鮮の短距離弾道ミサイル(SRBM)の一部と思われる破片を回収したと述べた。北朝鮮の弾道ミサイルが韓国海域付近に着弾したのは初めてのことである。

当局によれば、韓国海軍の救助船が水中探査機を用いて当該部品を回収し、現在分析中である。

食い違う主張

北朝鮮軍部は11月2日、原子力発電所と大規模な工場団地を擁する韓国南東部沿岸の都市、蔚山(ウルサン)沖に向けて「戦略」巡航ミサイル2発を発射したと発表した。

韓国の当局者は、この発表は「事実ではない」とし、当該地点付近でミサイルは確認されていないと発表した。
アナリストによると、北朝鮮の国営メディアが公開した写真の中には、今年初めの発射写真を再利用したものに見えるものがあるという。

朝鮮中央通信が伝えた声明によれば、今回の作戦には「分散弾頭を搭載した戦術弾道ミサイル」2発の発射、「敵の作戦指揮系統を麻痺させる特殊機能弾頭」の実験、戦闘機500機による「総力戦出撃」も含まれていた。

戦闘機500機といえば、北朝鮮の戦闘専用機のほぼ全てを意味する。40〜80年前の機体が多く、そのすべてが稼働可能や現役ではないことを考慮すれば、この数字はあり得ないように思われると、国際戦略研究所の防衛研究者であるジョセフ・デンプシー氏は指摘する。

ジョセフ氏は、「(この)500機という数字は誇張されているか、少なくとも誤解を招いているようです」とツイッターに投稿している。

朝鮮人民軍(KPA)総参謀部は、ソウルとワシントンが「より不安定な対立」を引き起こしていると非難し、両国の訓練に「持続的で断固とした圧倒的かつ実践的な軍事手段」で対抗すると誓った。

「敵の挑発的な軍事行動が執拗に続けば続くほど、朝鮮人民軍は、より徹底的かつ無慈悲に対抗する」と声明で述べた。

新型ミサイル?

アナリストは、国営メディアが公開した写真に、これまで報告されていない新型のICBMまたはその亜種が写っているように見えると述べている。

カーネギー国際平和財団のミサイル専門家であるアンキット・パンダ氏は、「北朝鮮の声明では明らかにされていませんが、これまでに見たことがあるものと一致しないデザインです」と述べた。

彼は、この発射はミサイルの副システムを評価するための開発プラットフォームであった可能性があり、その中には、1発のミサイルで様々な標的に核弾頭を投下できる複数独立標的型再突入機(MIRV)が含まれる可能性もある、と述べた。

パンダ氏は「これは間違いなくICBM大のミサイルです」と語った。

不拡散研究センターの非常勤教授でありミサイルコンサルタントのジョージ・ウィリアム・ハーバート氏は、画像に写っているものは2017年に初めて実験が行われた北朝鮮のICBM「火星15」の新型ノーズコーンと思われると述べた。

ハーバート氏は、今回のノーズコーンは、国営メディアで示され、2017年に実験が行われたと見られる200~300キロトンの核爆弾とは形状が異なり、これに必要となるものよりも大きく見えるという。

ハーバート氏は、この形状は、MIRVのような複数の小型弾頭よりも、単一の大型弾頭により適したものであると述べる。

金氏は、大型の核弾頭だけでなく、MIRVや戦術兵器に使用できる小型の核弾頭も開発するよう求めている。

ロイター

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