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処理水放出、アニメで広報=海外の偽情報に対抗―外務省

7月に入り、新たに3本の英語版動画を公開。海洋放出以外の代替案がないことや、人体や環境に影響がないことを説く。(AFP)
7月に入り、新たに3本の英語版動画を公開。海洋放出以外の代替案がないことや、人体や環境に影響がないことを説く。(AFP)
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31 Jul 2023 06:07:55 GMT9
31 Jul 2023 06:07:55 GMT9

東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出に向け、国際社会の理解を広げようと、外務省がアニメ動画を使った海外広報に取り組んでいる。今春以降、安全性を解説する英語の音声付き動画をユーチューブ上に相次ぎ投稿。SNSで拡散させてインターネット上に出回る偽情報に対抗したい考えだ。

公開した動画は計4本で、いずれも1~2分。第1弾として4月に投稿した「処理水放出はなぜ安全なのか」と題する動画は、放射性物質を除去する仕組みを説明する。日本語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語、ロシア語、アラビア語の字幕を付け、再生回数は500万回を超えた。外務省幹部は「内外から非常に注目されている」と手応えを語った。

7月に入り、新たに3本の英語版動画を公開。海洋放出以外の代替案がないことや、人体や環境に影響がないことを説く。これらにも近く多言語字幕を付ける予定だ。

対外発信を強化するのは、偽情報が「独り歩き」する懸念があるためだ。6月には韓国のネットメディアが「日本政府が国際原子力機関(IAEA)に政治献金した」と報じたほか、中国は「核汚染水」と表現し、日本批判を強めている。外務省は、こうした主張が国際世論に浸透するの防ぐ情報戦に力を入れている。

政府は「夏ごろ」の海洋放出を目指している。林芳正外相は7月25日の記者会見で「客観的で正確な情報提供が風評を抑制する上でも極めて重要だ」と強調した。

時事通信

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