ワシントン：バイデン政権高官2人によれば、日米韓の首脳が金曜日にキャンプ・デービッドで首脳会談を行う際、北朝鮮の核開発に対する懸念が高まる中、弾道ミサイル防衛や技術開発に関する軍事協力の拡大計画を発表する見通しだという。

メリーランド州のカトクティン山脈にある大統領府の保養地で、ジョー・バイデン大統領が岸田文雄首相と尹錫烈（ユン・ソクヨル）韓国大統領を迎えて1日だけ開かれるこの会合で、発表されるのは幅広い構想の一部である。

この首脳会談は、バイデン氏が大統領在任中に初めてキャンプ・デービッドで開催するもので、歴史的に複雑な日韓関係に雪解けが訪れている中で行われる。日本は1910年から1945年まで朝鮮半島を植民地にしていた。

ホワイトハウスは、最近の外交的な勢いをもとに、複雑さを増す太平洋に直面する3国間の「協力体制を制度化し、深め、太くする」ために首脳会談を利用することを狙っている、とある政府関係者は語った。

月曜日未明、北朝鮮の国営メディアは、金正恩総書記がミサイルやその他の兵器の大幅な増産を命じたと報じた。金正恩氏がより多くの兵器を生産しようとしているのは、アメリカの当局者が、ロシアの国防相が最近、ウクライナとの戦争のためにロシアに多くの兵器を売ることについて北朝鮮に要請したと把握した中である。

日本と韓国は、北朝鮮と自己主張を強める中国による地域の脅威の高まりに対応するため、ワシントンと三者安全保障協力を深め、急速に関係を修復している。

韓国の尹錫烈（ユン・ソクヨル）大統領が、戦時中の朝鮮人強制労働者への補償に端を発する問題を解決するためのイニシアチブを発表した3月以降、関係は急速に改善している。

先月、日本は韓国を貿易の優先国として復帰させ、歴史的な紛争により緊張していた4年間の経済問題に終止符を打った。また3カ国は6月、北朝鮮のミサイル発射に関する早期警戒脅威データを年内にリアルタイムで共有し始めると発表した。

バイデン氏は岸田氏とユン氏をキャンプ・デービッドの敷地内で会い、昼食会を開く予定だという。バイデン氏は両首脳と1対1で会話を交わすが、3人の首脳は訪問の大半を共に過ごすことになるだろう、と関係者は語った。

ある政府関係者は、キャンプ・デービッドでの集まりは、韓国と日本の間の進展が “大きな意味を持ち”、関係が “前進あるのみ “であることを強調するためのものだと語った。

両首脳は、金曜日のキャンプ・デービッド会談の私的な部分では、ネクタイなしのシャツスリーブ姿になると予想されている。また、首脳会談の最後には共同記者会見に参加する予定だ。

キャンプ・デービッドは、外交の重要な場となってきた。

第二次世界大戦のさなか、フランクリン・ルーズベルト大統領とウィンストン・チャーチル英国首相は、ベニート・ムッソリーニを戦争から脱落させるイタリア作戦を計画するため、当時シャングリラとして知られていたこの保養地で会談した。

ジミー・カーター大統領は1978年9月、エジプトのアンワル・サダト大統領とイスラエルのメナケム・ベギン首相を招いて会談を行い、1979年3月のイスラエルとエジプト間の歴史的な和平条約の枠組みを築いた。

ビル・クリントン大統領は2000年、当時のパレスチナ解放機構議長ヤセル・アラファトとイスラエル首相エフード・バラクをキャンプ・デービッドに招き、紛争終結協定を目指したが失敗に終わった。

AP