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国連平和活動担当局長、ヒズボラとイスラエルの暴力停止を求める

2023年11月20日、ニューヨーク市の国連本部でインタビューに応えるジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動担当事務次長。(AFP通信)
2023年11月20日、ニューヨーク市の国連本部でインタビューに応えるジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動担当事務次長。(AFP通信)
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14 Jan 2024 06:01:56 GMT9
14 Jan 2024 06:01:56 GMT9
  • ジャン=ピエール・ラクロワ局長は、国連レバノン暫定軍は平和を「引き続き揺るぎなく支持している」と述べる
  • イスラエル軍は国境の爆撃に禁止されている白リン弾を使用し続けている

ナジャ・フーサリ

ベイルート:国連平和活動担当局長は、4日にわたるレバノン訪問の中で、ヒズボラとイスラエルの暴力行為停止を求めた。

ジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動担当事務次長は、結びにこう警告した。「ブルーライン(レバノンとイスラエルの間の暫定境界線)沿いで毎日暴力行為が続いており、より大規模な破壊的紛争が増えるリスクが高まっている」。

国境の敵対行為によって、レバノン南部で平和維持活動を監視する国連レバノン暫定軍(UNIFIL)に複数の犠牲者が出ていると同氏は警告した。

さらに、「砲撃の応酬が開始されてから、何十人もの市民や記者が負傷または死亡しています。UNIFILの陣地は20回以上の攻撃を受け、3人の隊員が負傷しました。容認できないことであり、停止すべきです」と述べた。

「砲撃の関係者や行為者は、市民への危害を避け、国連の職員や敷地の不可侵性を維持しなければなりません」。

ラクロワ氏は、南部で平和維持活動に従事する1万人以上のUNIFIL隊員の粘り強さを称賛した。

UNIFILは「2006年以降、前例のない課題に直面しているにもかかわらず」任務を遂行しているとラクロワ氏は述べた。

さらに「ミッションと平和維持軍は、長期的な紛争解決のために、引き続き揺るぎない支援を続けている」と述べた。

ラクロワ氏のレバノン訪問は、レバノンとイスラエルの暫定的な国境線であるブルーライン沿いの緊張が高まるなかで行われた。

国連の高官である同氏はレバノンの主要な政治家や軍関係者と面会し、持続可能な政治的・外交的解決へのコミットメントを求めた。

ラクロワ氏は、ナビーフ・ビッリー議会議長、ナジーブ・ミカティ暫定首相、アブダッラー・ブーハビーブ外務大臣、モーリス・スリム国防大臣、ジョセフ・アウン軍司令官、エリアス・バイサリ准将、公安総局長のエリアス・アル・バイサリ准将と面会した。

また、UNIFILに部隊を派遣している国の大使、国際連合安全保障理事会の常任理事国の大使、その他レバノン国内の外交関係者とも面会した。

この会合の中でラクロワ氏は「レバノンの平和と安定に潜在的な影響を及ぼす可能性のある地域の緊張を緩和することが必要だ」というメッセージを主に伝えた。

レバノン訪問後、同氏は「10月8日以降に目撃したブルーライン全域での暴力行為と美辞麗句に深い懸念を抱いています。これは紛争が広範に拡大する可能性を示唆しており、何としても回避しなければなりません」と述べた。

レバノンのメディアによると、この2日間で南部戦線の緊張が弱まり、死傷者数は減少した。

11日、レバノン高官との会合後に米国のエネルギー担当特使アモス・ホッホシュタイン氏は「ガザの戦争を終わらせる前に、現在の停戦の難しさを考慮し、戦線を落ち着かせる」よう求めた

また、ホッホシュタイン氏は今回の訪問の中でイスラエルにも訪れ、一般市民の犠牲者を出さないために、北部国境の緊張の緩和とそれぞれの領土の国境から8km圏内に敵対行為を制限するよう求めた。

12日、ヒズボラは5回の作戦を行い、13日午後までにさらに4回以上の作戦を実行したと宣言した。

狙われたのはイスラエルのアル・アッシ軍用地、ビルカト・リーシャ、プラニットの兵舎と駐屯地、ミスカフ・アムの拠点だ。 

イスラエルの砲撃はレバノンの前線付近の村に制限された。ここにはキアム、カフル・キラ、アイタ・アル・シャブ、フラ郊外などの国境から7km圏内の地域が含まれる。

また、イスラエル軍はキアム平原とカフル・キラの町を攻撃する際、禁止されているリン弾を繰り返し使用した。

空爆のターゲットは国境付近の町の郊外で、特にメイズ・アル・ジャバルは4回以上の攻撃を受けた。

さらに、ヤルン、マルワヒン、ヤリン、タイル・ハルファ、ナクーラ周辺地域もターゲットとなった。

イスラエルの偵察機は、引き続き南部の空域をリタニ川の端まで飛行を続けた。

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