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エジプト、ベルリン会議の全勧告の実行を求める

エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣。(ロイター通信)
エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣。(ロイター通信)
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07 Oct 2020 08:10:56 GMT9
07 Oct 2020 08:10:56 GMT9
  • リビアにおける現実的な政治的解決策は、どれも独裁や偏見のある圧力を受けることなく、リビア国民のためだけの国家ビジョンに基づかなければならない:サーミフ・シュクリー外務大臣

 Mohammed Abu Zaid

カイロ: エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、リビアにおける政治的解決策はどれも、独裁によらず、国民のためだけの国家ビジョンに基づくものでなければならないと強調し、 リビアに関するベルリン会議の勧告を完全に実施する必要があると指摘した。

シュクリー外務大臣はさらに、国連事務総長とドイツが開催したリビアに関する閣僚会議で、リビアに関するベルリン会議の勧告は例外なく完全に実施されなければならないと述べた。それが停戦に関連するものであれ、武器の輸入禁止に関連するものであれ、民兵組織の解体や武装解除、テロ組織との戦いに関連するものであれ、ベルリンと安全保障理事会の全員が約束したことを尊重するようリビアの当事者らに働きかけるための具体的な措置でなければならないと付け加えた。

「こうした約束はリビアと国際社会によって常になされてきましたが、実効性はなく、それを侵害する者に対する抑止力にもなっていません」とシュクリー外務大臣は述べた。

さらに大臣は「アブデルファタハ・シシ大統領が6月20日にシディバラニ基地で明言したように、エジプトが適切と判断した場合に自らの利益と国家安全保障を保護せざるを得ない段階まで達しないことを願います。ここからエジプトはリビア全土の安全と安定が回復するように、引き続きリビアの兄弟たちとの接触、国際社会との全面的な連携による努力を続けていきます」と述べた。

シュクリー外務大臣は、リビアにおける現実的な政治的解決策はどれも、独裁や偏見のある圧力を受けることなく、リビア国民のためだけの国家ビジョンに基づかなければならないと強調し、次のように述べた。

「(リビア人は)基本的ニーズとサービスの利用、リビア人の富の浪費と枯渇、そして一部地域における武装勢力の支配、テロリスト集団や傭兵、外国軍の拡大における治安の欠如に苦しんでいます」

「リビア危機勃発後も、エジプトはリビアの兄弟たちとの歴史的関係性、市民同士のつながり、運命共同体であることを考慮し、あらゆる方面で熱心かつ誠実に移動を停止させていません」とシュクリー外務大臣。

この閣僚会議は政治、安全保障、経済、社会のすべての側面、そして権力と富の公正な分配を考慮した政治的解決に達するのに理想的な機会であると同大臣は見ている。

大臣は続けて次のように述べた。「国際社会がリビアの人々の意思とビジョンに沿い、リビア危機の終結に真剣に取り組んでいるという明確なメッセージを送ることが本日の会議の責務です。リビアが危機に陥り、紛争で引き裂かれた国になっても、リビアがテロリストや不法移民を生む温床となっても誰の得にもなりません」

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