• マアリブ郊外で戦闘が激化する中、イエメン政府はフーシ派を打倒すると断言した
• オーストリア外相：フーシ派のサウジアラビアに対する攻撃は容認できない

サイード・アル・バタティ

アレクサンドリア：親イエメン政府派と戦略的に重要な北部の都市マアリブの奪取を目指す反政府勢力フーシ派の間で行われた戦闘により、2日間で90人の戦闘員が死亡した。親政府派の軍関係者が火曜日に明らかにした。

イランの支援を受けるフーシ派民兵組織は月曜日の夜、マアリブの西に位置するアル・マシュジャとアル・カサラ地域で国際的に承認された政府の軍に対して新たな攻撃を仕掛けた。これによって生じた激しい衝突は火曜日の午後まで続き、数十人の戦闘員が死亡した。

国防省の発表によると、この戦闘で数十人のフーシ派の戦闘員が死亡し、かなりの量の軍事装備を失ったという。

親政府派の関係者はAFP通信に対し、親政府派の部隊はマアリブ市の北側でフーシ派の攻撃を撃退し、月曜日以降、この戦闘で63人のフーシ派と27人の親政府派の戦闘員が死亡したと話した。

国防省は、フーシ派はかなりの量の軍事装備を失ったと発表した。

国営メディアは火曜日、政府軍の増援のために大規模な車列が駆けつける中、政府軍がフーシ派と迫撃砲や重機関銃で交戦する様子を映した映像を放送した。

また、映像には戦場にフーシ派の戦闘員の遺体が散乱している様子も映っていた。

イエメン軍の司令官や政府関係者によると、アラブ連合軍からの大規模な軍事支援、物資の補給、空からの援護によってイエメン政府軍が強化され、フーシ派のマアリブに対する執拗な攻撃を阻止することができたという。

イエメン軍道徳指導部のラシャド・アル・メハラフィ中佐はアラブニュースに対し、マアリブでの軍事作戦と空爆によってフーシ派は大きく消耗し、多数の上級司令官を含む数千人の戦闘員を失ったと語った。

「フーシ派民兵組織は大きく消耗した。アラブ連合軍の戦闘機がフーシ派の増援部隊や武器庫を空爆し、装備を破壊するなど、重要な役割を果たした」とアル・メハラフィ中佐は話した。

マアリブの油田、ガス田、発電所を占拠するため、フーシ派は2月に大規模な軍事攻勢を再開した。

マアリブ市内には何千人もの国内避難民が暮らしており、フーシ派のマアリブ侵攻は人道的危機を悪化させ、大規模な避難を引き起こすだろうと地域や国際的な援助団体が警告する中、フーシ派が再開した軍事攻勢によって何千人ものイエメン人が自宅からの避難を余儀なくされた。

政府と軍の司令官は、フーシ派が敗北し、イエメン全土の民間人への攻撃を命じたフーシ派の指導者に法の裁きがもたらされるまで、マアリブでの軍事作戦を推し進めることを断言している。

イエメンの公式通信社が月曜日に伝えたところによると、マイーン・アブドル・マリク・サイード首相はマアリブの上級司令官らに電話をかけ、フーシ派との「決定的」な戦いに臨む軍の部隊と親政府系部族に対する政府の支援を改めて表明した。また、イランの支援を受ける勢力を、戦争終結のための和平交渉を阻害し、イエメン人を殺害・拉致したとして処罰すると断言した。

また、イエメン陸軍参謀長のサギール・ビン・アジズ中将は、軍の部隊と親政府系部族には高い戦闘能力と士気があると述べた。

ビン・アジズ中将は、軍の部隊と親政府系部族は軍事計画に従って行動しており、「武力」そのものだけでもフーシ派民兵組織による権力の奪取に終止符を打つことができると述べた。

「彼らはイランのフーシ派テロリスト民兵組織の戦闘能力を破壊し、武力で降伏させるだろう。それが国を復興させ、国民の苦しみを終わらせる唯一の方法だからだ」とビン・アジズ中将はツイートした。

フーシ派のサウジアラビアに対する攻撃が非難される

一方、オーストリアのアレクサンダー・シャレンベルク外相は火曜日、サウジアラビアの民間人に対するフーシ派の執拗な攻撃を「受け入れられない」として非難した。

国営テレビの報道によると、サウジアラビアの防空部隊は、フーシ派がサウジアラビア南部に向けて発射したブービートラップ付きの無人機を迎撃・破壊した。

無人機はハミース・ムシャイト市を標的としていた。アラブ連合軍は、これはフーシ派が意図的に民間人や民間の目標を狙った最も新しい事例だと発表した。

シャレンベルク氏は、サウジアラビアの外相を務めるファイサル・ビン・ファルハーン王子との共同記者会見で、オーストリア政府はいくつかの分野においてサウジアラビアの各地で行われている開発を支持していると述べた。

ファイサル王子は、フーシ派民兵組織は完全な停戦のための取り組みを例のごとく拒否し、状況を激化させるという手段をいつも使うと述べた。