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チュニジアが先月、50人の政府高官や政治家の渡航を禁止

カイス・サイード大統領は先月、統治権を掌握した。(AFP通信)
カイス・サイード大統領は先月、統治権を掌握した。(AFP通信)
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27 Aug 2021 04:08:10 GMT9
27 Aug 2021 04:08:10 GMT9

チュニス:チュニジアは、大統領が先月統治権を掌握して以降、少なくとも50人の政府高官、政治家、実業家の海外渡航を禁止していると、26日、アムネスティ・インターナショナルが発表した。

「カイス・サイード大統領は、司法を回避しながら、チュニジアで恣意的な渡航禁止措置を広範囲に利用している」と、同団体は述べ、影響を受けた人々の総数は、記録上の50件よりも「はるかに多い」だろうと付け加えた。

大統領府はコメントの求めには今のところ応じていない。

サイード氏は23日遅く、7月25日に発表した首相の解任、議会の停止、議員の不逮捕特権の解除を含む緊急措置を無期限に延長すると発表した。反対勢力はこの措置をクーデターだとしている。

サイード氏の介入には広い国民の支持を得ているようで、暴力的な弾圧を引き起こしてはいないものの、チュニジアを憲法上の危機に陥れ、2011年の革命以降の民主的発展に疑問を投げかけている。

大統領は、自らの行動は合法であり、チュニジアを崩壊から救うために必要なことだと述べ、独裁者になることを否定し、渡航制限は汚職や安全保障上の脅威の疑いが掛けられている者に対して一時的に用いられているだけだと述べた。

しかし、当局は複数の政府高官や政治家を拘束または自宅軟禁し、国境警察は他の人々の渡航を阻止しており、2011年に獲得した権利への懸念が高まっている。

サイード氏はまた、治安当局者や中央・地方政府の人間を解雇し、警察はリン酸産業の汚職に関与したとされる人々を拘束している。

「チュニジア当局がこれらの措置を、汚職撲滅や国家安全保障の名の下での正当な措置と見なされることを望むのなら、抑制的かつ説明可能な手段を考える必要がある」と、アムネスティは述べた。

イメン・ラビディ判事は、家族旅行でトルコに向かう飛行機に乗ろうとしたところを止められ、2時間拘束された後、内務省の通達に基づき、チュニジアからは出国できないと告げられたと、アムネスティは述べた。

また、サイード氏を支援するアタヤル党の国会議員であるアヌアル・ベンチャヘド氏は、8月15日にフランスへの移動中に足止めされた。

ロイター通信

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