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ブリンケン長官、米国はイスラエルとアラブ諸国の関係促進を支援する

UAE大使館によってテルアビブの高速道路沿いに掲げられた米国が仲介したアブラハム合意への署名を記念する看板。2021年9月14日。(AFP)
UAE大使館によってテルアビブの高速道路沿いに掲げられた米国が仲介したアブラハム合意への署名を記念する看板。2021年9月14日。(AFP)
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18 Sep 2021 01:09:58 GMT9
18 Sep 2021 01:09:58 GMT9
  • ブリンケン長官は、米国政府はエジプト、ヨルダンとイスラエルとの長年にわたる関係を深めるよう協力すると述べた
  • 同長官は、米国は他の諸国についてもイスラエルとの国交正常化を働きかけると述べた

ワシントン:アントニー・ブリンケン米国務長官は金曜、さらに多くのアラブ諸国がイスラエルとの国交を正常化するよう働き掛けることを約束した。一連の歴史的な外交合意の1周年を迎えるにあたり、長官が主催したイスラエルとアラブ諸国とのオンライン会議で述べた。

ブリンケン長官のほか、イスラエル、アラブ首長国連邦、バーレーンおよびモロッコの代表が参加した同会議は、バイデン政権が共和党のドナルド・トランプ前大統領の外交的成功と評されるアブラハム合意を全面的に受け入れる姿勢を見せたものとなった。

民主党のジョー・バイデン大統領は1月の就任以来同合意を支持していた。また、上級補佐官らは、アラブ諸国とイスラエルが数十年にわたる敵対的関係から国交正常化に向かうことを望んでいると述べていたが、同政権はこれまで合意1周年を祝う考えには冷ややかだった。

その様な中で金曜、ブリンケン長官は次のように外交面と経済面での恩恵を賞賛した。「現政権は、前政権が成功裏に行った国交正常化に向けての取り組みを継続する」

同長官は、バイデン政権は、変わりつつあるイスラエルとUAE、バーレーンおよびモロッコとの国交や、昨年イスラエルとの関係に画期的な進展をみせたスーダンとの国交の発展を支援すると述べ、和平合意が長期化しているエジプトやヨルダンとイスラエルとの関係を深める様働き掛けるとも述べた。

さらにブリンケン長官は、米国政府は他の諸国にもこれに続くよう呼びかけると述べ、「平和的な外交の輪を広げたい」と話した。

イスラエルのヤイール・ラピード外相は次のように述べ、これに合意した。「このアブラハム合意クラブは新しいメンバーにも開かれている」

昨年9月、イスラエル、UAEおよびバーレーンの首脳らはホワイトハウスでこの合意に署名し、翌月、イスラエルとスーダンが両国の国交を正常化することを発表した。モロッコは、バイデン大統領がトランプ前大統領に勝利した米選挙後の12月、イスラエルとの外交関係を確立した。

パレスチナ当局者らは、パレスチナ国家創設に向けた最も重要な要求への進展が無い中、イスラエルとの合意に至ることはアラブの同胞に裏切られた様に感じると話した。

批評家の中には、トランプ氏はパレスチナ人の独立国家への願望をないがしろに、イスラエルとアラブ諸国の和解を推進したと評するものもいる。

しかし、ブリンケン長官はトランプ政権下でひどく傷ついたパレスチナとの関係修復に務めており、次のように述べた。「我々は皆、パレスチナ人の生活の具体的な改善を図り、長年の目標であるイスラエル人とパレスチナ人の間での交渉による和平促進への進展を図るために、これらの国交を築き正常化に向かわなければならない」

ロイター

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