Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • イランがイスラエルと米国の給油所サイバー攻撃関与を疑う

イランがイスラエルと米国の給油所サイバー攻撃関与を疑う

イブラヒム・ライシ大統領は、サイバー攻撃の犯人が給油所のネットワークを遮断し、イラン市民を当局に反対するよう仕向けたとしたとして非難した。(AFP)
イブラヒム・ライシ大統領は、サイバー攻撃の犯人が給油所のネットワークを遮断し、イラン市民を当局に反対するよう仕向けたとしたとして非難した。(AFP)
Short Url:
01 Nov 2021 03:11:39 GMT9
01 Nov 2021 03:11:39 GMT9
  • 火曜日のサイバー攻撃によってテヘランの幹線道路では渋滞が発生した。給油所に長い行列ができ、交通の流れを混乱させたためだ

テヘラン:イランのある将官は、イスラエルと米国が給油所への燃料流通を妨害するサイバー攻撃に関与した可能性が高いと述べた。

革命防衛隊のゴラムレサ・ハラリ氏は、火曜日の攻撃が「技術的には」犯人が「明らかに我々の敵、つまり米国とシオニスト政権」だった過去の2つの事件に類似している、と述べた。

「鉄道事故とシャヒドラジャイ港事故の2つの事件を分析してきて、それらが似ていることが分かった」。土曜日の夜、国営テレビで、サイバー活動を担当する民間防衛部門の責任者であるハラリ氏は語った。

ファルス通信によると、7月、イランの道路運輸省は「サイバー破壊」でイランのコンピューターシステムとウェブサイトが影響を受けたと述べた。

そして昨年5月には、ワシントン・ポストが、イスラエルがホルムズ海峡にあるイランのシャヒドラジャイ港でサイバー攻撃を行ったと報じた。海峡は世界の石油輸送の戦略的ルートである。

火曜日のサイバー攻撃によってテヘランの幹線道路で渋滞が発生した。給油所に長い行列ができ、交通の流れを混乱させたためだ。

当局によると、後に石油省は給油所をネットワークから切り離し、手動で給油できるようにしたという。

水曜日、イブラヒム・ライシ大統領は、イラン市民を当局に反対するよう仕向けたとして犯人を非難した。

国営通信社IRNAの土曜日の報道によると、イラン国立石油製品流通会社は、後で国内4,300カ所の給油所のうち約3,200カ所が中央システムに再びつなげられた、と述べた。

また、それ以外の給油所も燃料を販売しているが、補助金が適用されず1リットルあたり約5ユーロセント(0.06ドル)という2倍の価格になっていると同通信社は報じている。

世界一安価な燃料が提供されているイランでは、運転手は当局発行のデジタルカードを持つ必要がある。

このカードを使うと、月あたりで決まった量を補助金による低価格で購入できる。割り当て分を使い切り、それよりも高い市場価格で給油するときもこのカードが必要だ。

2010年にイランの核開発プログラムがコンピューターウイルスのスタックスネットに攻撃されて以来、イランとその大敵であるイスラエルと米国は互いのサイバー攻撃を何度も非難し合っている。

AFP

特に人気
オススメ

return to top