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2発のロケット弾がバグダッドの厳重警戒区域「グリーンゾーン」に撃ち込まれる イラク国営メディアが発表

2019年12月31日にイラクの米国大使館が配布した資料写真。米軍ヘリ・アパッチがバグダッドの厳重警戒区域・グリーンゾーン上空にフレアを放出している(写真提供:AFP通信)
2019年12月31日にイラクの米国大使館が配布した資料写真。米軍ヘリ・アパッチがバグダッドの厳重警戒区域・グリーンゾーン上空にフレアを放出している(写真提供:AFP通信)
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19 Dec 2021 01:12:43 GMT9
19 Dec 2021 01:12:43 GMT9
  • 1発はC-RAM防衛システムにより上空で撃墜された
  • もう1発は広場に落下し、車両2台が損傷したとイラク治安部隊が発表

バグダッド:米国大使館が立地する厳重警戒区域「グリーンゾーン」に19日午前、2発のロケット弾が撃ち込まれたと、イラク治安部隊が声明で発表した。

「バグダッドのグリーンゾーンがカチューシャロケット2発の標的となりました。1発目はC-RAMの防衛システムにより上空で撃墜され、2発目は広場に落下し、2台の車両が損傷しました」と、声明は伝えた。

治安部隊関係者がAFP通信に伝えたところによると、撃墜されたロケット弾は米国大使館の付近に落下し、もう1発はそこから約500メートル離れた地点に落下したという。

この関係者はその前にAFPに対し、2発のロケット弾が米国大使館付近で撃墜されたと伝えていた。

今回の攻撃に関し、犯行声明を発表した組織はいない。

ここ数カ月間、イラクに駐留する米軍やその協力組織に対し、ロケット弾やドローンを使用した爆撃が数十回行われてきた。

そうした攻撃に関して犯行声明が出されることはめったにないが、たいていイラク国内の親イラン派勢力による犯行とみなされている。

19日のロケット弾攻撃に先立ち、イラクは今週、米国が主導する反聖戦主義連合軍の領域内における「戦闘任務」の終了を発表していた。

しかし、イラクに展開している約2500人の米軍兵士や約1000人の連合軍兵士はそのまま駐留し、訓練や助言、支援といった任務にあたるとされている。

イラク国内の親イラン派勢力は、イラクに駐留する全ての米軍組織の退去を求めている。

また今回の攻撃は、2003年に米軍がイラクを侵攻しサダム・フセイン政権を倒して以後、2011年12月18日にイラク国内から米軍が撤退した10周年の記念日とも重なっている。

米国政府はその後、迅速な攻勢によりイラクの大部分を掌握していたイスラーム過激派組織・IS(イスラム国)と戦うため、再びイラクに軍を派遣した。

11月初旬、イラクのムスタファ・アル・カディミ首相はグリーンゾーン内にある首相公邸に対して実行者不明のドローン爆撃を受けたが、自身は無事に逃れた。

9月には、連合軍が駐留する基地があるイラクのクルド人自治区のエルビル国際空港に対し「武装ドローン」による攻撃が行われた。

AFP

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