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イラン外相がシリア訪問、ウクライナ戦争やアラブ諸国との関係を議論

イランはバッシャール・アサド大統領の強力な同盟国であり、シリア政府軍強化のために、イランが支援する数千人の戦闘員を地域から派遣している。(ロイター)
イランはバッシャール・アサド大統領の強力な同盟国であり、シリア政府軍強化のために、イランが支援する数千人の戦闘員を地域から派遣している。(ロイター)
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23 Mar 2022 09:03:25 GMT9
23 Mar 2022 09:03:25 GMT9
  • イランはバッシャール・アサド大統領の強力な同盟国であり、シリア政府軍強化のために、イランが支援する数千人の戦闘員を地域から派遣している
  • 核交渉は今月初め、合意間近となっていたが、ロシアがイランとの貿易をウクライナをめぐる西側の制裁から除外するよう要求した

シリア・ダマスカス:ロシアの同盟国であるイランとシリアの外相は、水曜日にダマスカスで行われる会合で、進行中のウクライナ戦争とその他の動向について議論する予定である、とシリアの外相が述べた。

イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相がシリア政府高官らとの会談のために到着してまもなく、ファイサル・メクダッド外相がダマスカス空港で記者団に話した。

イランはバッシャール・アサド大統領の強力な同盟国であり、11年に及ぶシリア内戦で敵対勢力に対してシリア政府軍を強化するために、イランが支援する数千人の戦闘員を地域から派遣している。ロシアもアサド氏を軍事的に支援しており、内戦をアサド氏に有利な形勢に変えた。シリア内戦では50万人近くが死亡し、戦前人口2,300万人のうち半数が避難を強いられている。

「ロシアのウクライナでの軍事作戦後の現在の大きな動きについて議論する」とメクダッド外相は述べた。「その背景を議論し、これらの動きに対する我々の相互のスタンスを話し合う」

アミラブドラヒアン外相は、今回の訪問で、イランが列強国との核合意を再建するための交渉の最新動向や、アサド大統領が先週アラブ首長国連邦を訪問し、シリア内戦勃発後初のアラブ諸国訪問を行ったこと、そして、ジュネーブでのシリア政府と対立勢力の間の憲法委員会の会議についても話し合うとみられる。

アミラブドラヒアン外相はペルシャ語で、イランとシリアの戦略的関係は最良の状態であると述べた。その後、アラビア語で珍しくこうコメントした。「我々は同じ塹壕の中におり、シリアの指導者や政府、国民を支援する」

イラン同様、ロシアもシリアの強力な同盟国であり、2015年に戦争に参加し、アサド氏の軍が国の大部分を再掌握するのを助けた。ロシアはシリアに数百人の軍隊を配備し、地中海沿岸に空軍基地を置いている。

核交渉は今月初め、合意間近となっていたが、ロシアがイランとの貿易をウクライナをめぐる西側の制裁から除外するよう要求し、プロセスは混乱に陥っている。交渉担当者はまだオーストリアの首都に再集結しておらず、今後どのような障壁が待ち受けているのか、正確には不明である。

アミラブドラヒアン外相の今回の訪問の2週間前、首都ダマスカス近郊でイスラエルによる空爆があり、イラン革命防衛隊のメンバー2人が死亡した。

その数日後、イランは、イラク北部の広大な米国領事館施設付近を襲ったミサイル攻撃の実行を認め、イスラエルによるシリアでの度重なる攻撃への報復であると述べた。革命防衛隊は、イスラエルの諜報機関モサドの「戦略センター」と称する場所に巡航ミサイル12発を発射したと発表したが、イラク政府関係者はこれを否定している。

ロイター

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