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イラン大統領、核開発活動の継続を表明

イランのライシ大統領は土曜日、同国と世界各国との核合意再開に向けた協議が停滞するなか、核開発活動の継続を表明した。(AP)
イランのライシ大統領は土曜日、同国と世界各国との核合意再開に向けた協議が停滞するなか、核開発活動の継続を表明した。(AP)
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10 Apr 2022 03:04:48 GMT9
10 Apr 2022 03:04:48 GMT9
  • 大統領:イランが平和的核分野の研究を続けることは、他者の要求や視点に左右されない
  • 2015年の核合意再開に向けたイランと列強諸国間の、ウィーンにおける協議が停滞している中での発言

テヘラン:イランのエブラヒム・ライシ大統領は土曜日、同国と世界各国との核合意再開に向けた協議が停滞するなか、核開発活動の継続を表明した。国営メディアが報じた。

強硬派のライシ大統領は、イランの核技術記念日の式典で、平和的な核技術の研究推進を支持すると述べた。

8月に政権に就いたライシ氏は次のように述べた。「核分野におけるわれわれの知識と技術は、元に戻すことはできない。イランが平和的核分野の研究を続けることは、他者の要求や視点に左右されない」

同氏の発言は、2015年の核合意再開に向けたイランと列強諸国間の、ウィーンにおける協議が停滞している中で飛び出した。イランの選択によっては、核兵器製造の可能性に近づくことが懸念されている。

核合意は4年前、ドナルド・トランプ前大統領が米国を離脱させ、イランに圧倒的な制裁を課したことで崩壊した。その間に、イランは核開発活動を大幅に拡大した。

イランはこれまで、核開発には電力や医療用アイソトープの生成など、平和的な目的があると主張してきた。

土曜日の式典でイランは、いくつかの医療用アイソトープ、農業用殺虫剤、無害化装置、核燃料物質など、新しい民生用核の成果を展示した。報告書は詳細を明らかにしていない。

イラン原子力機構のモハマド・エスラミ長官は、イランは間もなく、360メガワットの発電能力を持つ新しい原子力発電所の建設を目指すことになるだろうと述べた。建設予定地は、同国南西部の石油資源が豊富なフーゼスターン州にあるダークホビンの町付近となる。

この原発は1979年のイスラム革命前にフランスの援助で建設される予定だったが、初期段階で計画が中止された。1980年から8年間続いたイランとイラクの戦争では、この地が主要な戦場となった。

イラン唯一の原子力発電所(1000メガワット級)は、南部の港湾都市ブシェールにロシアの援助を受けて2011年に稼動した。

イランの濃縮ウランの備蓄は増え続け、現在は最大濃縮度を60%まで高めている。これはイランによる過去最高のレベルであり、兵器級の90%という水準に、技術的に短いステップで到達可能である。これは核協定の上限である濃縮度3.67%をはるかに超えている。

AP

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