• 金曜日、アル・アクサの礼拝堂には約16万人の礼拝者の姿があった。
• ラマダンがユダヤ教の過越祭と重なった今月は、モスクでほぼ毎日衝突が発生していた

モハメド・ナジブ

ラマッラー：エルサレムのアル・アクサモスクの敷地内で、パレスチナの礼拝者とイスラエル警察の間で新たな衝突が発生した。アル・アクサモスクでは数週間にわたり暴力行為が相次いでいたが、ラマダン最後の金曜日には、42人が負傷した。22人が病院へ運ばれた。

金曜日、アル・アクサモスクには約16万人の礼拝者の姿があった。アル・アクサモスクの指導者であるシェイク・オマール・アル・キスワニ氏は、「衝突が起こる前には、エルサレムに通じるイスラエル軍の検問所の規制が強化されており、モスクに到達できない礼拝者が何千人もいた」とアラブニュースに語った。「礼拝者の数は22万人に達すると見込んでいた」という。

またアル・キスワニ氏の話では、アル・アクサにたどり着けなかった何百人もの人々が、エルサレムへの入り口にあるイスラエル軍の検問所の前で祈ったという。

過去3回の金曜日とみいつの夜の間にアル・アクサで大勢の礼拝者が祈りを捧げたのは、「アル・アクサモスクはムスリムだけのものであり、非ムスリムによる支配のための分割や提携を認めないという明確なメッセージなのです」とアル・キスワニ氏は述べた。

先週、約4,625人のユダヤ人がアル・アクサの敷地内に立ち入り、警察の警備の下でタルムードの祈りを行った。

「検問所や規制があるにもかかわらず大勢の礼拝者が到着し、（決意）したというのは、パレスチナの人々がアル・アクサモスクを守り、保護する覚悟があることの証明です。どんなに大きくとも、アクサモスクが直面するあらゆる危険から守ろうという覚悟なのです」と、アル・キスワニ氏は付け加えた。

東エルサレムの通りやアル・アクサに通じる門は、ヨルダン川西岸地区と東エルサレムからの礼拝者、そしてイスラエルのパレスチナ市民で早朝から混雑していた。

イスラエル警察は、エルサレム旧市街とアル・アクサへの入り口に3,000人の人員を配備した。イスラエル警察幹部とアルクッズ旅団の司令官は、金曜日の礼拝が終わるまで、治安情勢を監視していた。

イスラエル警察は金曜日の朝、アル・アクサモスクに大挙し、礼拝者を取り囲んでゴム弾、スタングレネード、催涙ガスを発射した。数名が負傷した。撤退の前には、救急隊が負傷者のいる場所へ向かうのを妨害した。

パレスチナ外務省は、アル・アクサに「既存の現実に一時的な分割を強制しようとする」イスラエルの試みと、一部の礼拝者がモスクに到達できないようにする規制を非難した。また、現状維持に意欲的であり、状況に「慎重に」対処しているというイスラエル当局の主張を糾弾した。

イスラエルの治安当局は、ヘブライ暦におけるイスラエルの東エルサレム占領記念日に行われる挑発的な行進が終了する5月末まで、状況は「非常に緊迫した」ものになると警告している。

一方、ユダヤ人がアル・アクサへ入場する権利を主張する過激派ユダヤ人グループは、ユダヤ人のアル・アクサへの入場が規制されている時に、イスラム教徒に変装して潜入する方法を教えるオンラインコースを開講すると発表した。

ツイッターで公開された投稿で、同グループは次のように述べている。「ユダヤ人礼拝者の神殿の丘への立ち入りを禁止するという決定によって（イスラエル）政府は「テロ」に屈服したが、私たちは変装してイスラムの世界に溶け込むことで、残された開かれた扉から神殿の丘に入るための近道を開く」

また、「Return to the Mountain」のリーダーたちがエルサレムのアパートで開いたレッスンを映した動画がソーシャルメディア上に出回っており、信者にイスラムの伝統的な服装や髪を黒く染める方法を教え、ムスリムに変装するために祈りの敷物や数珠、アラビア語の本、そしてコーランなどを携帯するよう助言している様子が記録されている。

先週、アラブの民族衣装を着てモスクに入ろうとしたあるユダヤ人男性が逮捕された。モスクではめったに見られない光景だ。彼は入り口に着く前に靴を脱いでいたのを目撃されており、これは真のイスラム教徒ならまずやらないことだ。また、肩にかける伝統的な礼拝用の敷物ではなく、台所用のマットを腕に巻いている写真も撮られた。