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国連特使:シリア憲法協議はほとんど進まず

2019年1月21日、ロシアのモスクワで開かれた協議の中で、カメラ後方のロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に身振りを交えながら語りかけるゲイル・ペデルセン国連シリア担当特使。(AP通信)
2019年1月21日、ロシアのモスクワで開かれた協議の中で、カメラ後方のロシアのセルゲイ・ラブロフ外相に身振りを交えながら語りかけるゲイル・ペデルセン国連シリア担当特使。(AP通信)
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06 Jun 2022 03:06:06 GMT9
06 Jun 2022 03:06:06 GMT9
  • アサド政権、反体制派、市民社会からの各15人の代表者の間で行われている話し合いは、ゲイル・ペデルセン国連特使が仲介している。

ジュネーブ:シリアの新憲法に関する第8回目の協議は、対立する当事者の間でほとんど前進がないまま終了したと、国連の仲介役が語った。

シリア憲法委員会は2019年9月に設立され、その1ヵ月後に初召集された。

この暫定交渉は、戦争で荒廃した同国の憲法の再起草を目的としている。この協議が、より幅広い政治プロセスへの道を開くことが期待されている。

バッシャール・アサド大統領政府、反体制派、市民社会からの各15人の代表者の間で行われている話し合いは、ゲイル・ペデルセン国連特使が仲介している。

しかし、ノルウェー出身の外交官の同特使は、政府と反体制派の代表団のリーダーらが共同議長を務めた今週の第8回目の協議では、ほとんど進展がなかったと述べた。

協議では、国家機関の維持と強化、憲法の優越と国際合意の序列、移行期正義など、憲法の原則が議論された。

代表団から提示された各原則に関する憲法草案の議論に1日が費やされた。

5日目の3日には、代表団は1週間の議論を経た草案の修正案を提出した。

「一部に関しては、隔たりが大きいままだ。他に関しては、合意点になり得る領域があった」と、ペデルセン特使の事務所は声明で述べた。

「同時に、特使は、作業のペースが遅いこと、暫定合意の具体的な領域を見つけ、これを締結することができない状態が続いていることを、改善の余地が大きい領域として認識した」

「特使は、作業を迅速化し、成果と継続的進展を生み出す方法を考え出すことの重要性に関して、共同議長と合意し、検討を行うためのアイデアを共有した」

「特使は、全ての委員に対し、妥協する意識を持って取り組み、シリア国民の間で幅広い支持を集めそうな憲法条文の起草に向けて取り組むよう、繰り返し訴えている」

共同議長は、7月25日から29日までジュネーブで第9回目の協議を開催することで合意した。シリア内戦は、政権交代を求めるデモが暴力的に弾圧されたことを受けて、2011年に勃発した。

内戦はすぐに、ジハード主義グループや外国勢力を含む多数の当事者を引きずり込んだ複雑な紛争へと陥った。

この戦争は、約50万人の死者を出し、数百万人が避難することとなった。この戦争を通じて、国連は政治的解決を促そうと努めてきた。

AFP

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