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スーダン・ダルフールで襲撃、治安部隊5人が死亡:警察

スーダンは昨年10月、アブドゥルファッターハ・アル・ブルハン将軍が率いる軍事クーデター以来、深まる不安に揺れている。(AFP)
スーダンは昨年10月、アブドゥルファッターハ・アル・ブルハン将軍が率いる軍事クーデター以来、深まる不安に揺れている。(AFP)
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06 Aug 2022 05:08:02 GMT9
06 Aug 2022 05:08:02 GMT9
  • 襲撃により、警部補を含む治安部隊5人が死亡、負傷者も
  • 襲撃者に死傷者が出ているかどうかは今のところ明らかになっていない

ハルツーム:スーダンの治安部隊5人が、反体制の強いダルフール地方で「非合法の」武装集団の待ち伏せ攻撃により死亡した、と警察が5日に声明で発表した。

「軍隊、警察、『急速支援部隊』からなる合同警備隊は、昨日の夕方、中央ダルフール州で非合法グループの危険な攻撃を受けた」とグループを特定せずに声明が出された。

この攻撃で「警部補を含む5人の治安部隊が死亡した」とし、不特定多数の負傷者が出たと付け加えた。

襲撃者の中に死傷者が出たどうかは、すぐには明らかにされなかった。

スーダンは、昨年10月のアブドゥルファッターフ・アル・ブルハン将軍が率いる軍事クーデター以来、情勢不安の深化に見舞われている。

この動きにより、主要な市民団体が権力を剥奪され、2019年に長期にわたり大統領を務めたオマル・アル・バシール氏失脚後に行われていた脆弱な移管が頓挫した。

権力の掌握はスーダン国内の政治的・経済的混乱を悪化させ、治安状況も悪化し、スーダンの広い範囲で民族間の衝突が急増している。

先月、ブルハン将軍が退陣と市民団体が新政府を樹立する道を開くことを約束したが、主要な市民団体はこの動きを「策略」と断じた。

スーダンの最西端ダルフール地方では、クーデター以来、死者が出るほどの暴力行為が発生している。

国連によると、6月には西ダルフール州でアラブ系と非アラブ系のグループが衝突し、125人以上が死亡しているとのこと。

ダルフールでは2003年、差別を訴える少数民族の反乱軍と、アラブ系のバシール政権との間で内戦が勃発した。

政権側はその後、主にアラブ系牧畜民から集めたジャンジャウィード民兵に攻撃させた。ジャンジャウィードは殺人、レイプ、略奪、村の焼き討ちなどの残虐行為を働いたとされる。

国連によると、この焦土作戦によって30万人が死亡し、250万人が避難した。

権利団体によると、多くのジャンジャウィード民兵はその後、現在スーダンの事実上の副リーダーであるモハメド・ハムダン・ダグロ司令官が指揮する恐るべき準軍事組織「急速支援部隊」に統合されている。

2020年、スーダン政府はダルフール地方の勢力を含む主要な反政府勢力と和平協定に調印した。

主な紛争は長年にわたって沈静化しているが、この地域には依然として武器があふれ、牧草地や水の入手をめぐり死傷者が出る衝突がしばしば発生している。

1日、ダグロ司令官は、10月のクーデターはスーダンに変化をもたらすことが出来なかったと述べた。

「すべてのことが失敗に終わり、今、我々(スーダン)は悪化している」と述べた。

AFP

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