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イラン、元高官ジョン・ボルトン氏の暗殺計画を主張する米国に対し、「フィクション」だと批判

上の写真は、米国の元国家安全保障問題担当大統領補佐官であるジョン・ボルトン氏の暗殺を企てたイスラム革命防衛隊のメンバーとされるシャフラム・プルサフィ氏の指名手配ポスターである。(FBI/AFP)
上の写真は、米国の元国家安全保障問題担当大統領補佐官であるジョン・ボルトン氏の暗殺を企てたイスラム革命防衛隊のメンバーとされるシャフラム・プルサフィ氏の指名手配ポスターである。(FBI/AFP)
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12 Aug 2022 01:08:31 GMT9
12 Aug 2022 01:08:31 GMT9
  • 「米司法省は有効な証拠を示さずに疑惑を提起し、新たなフィクションを作り出した」
  • 米司法省:2020年1月のカセム・ソレイマニ司令官殺害に対する報復として計画された可能性が高い

テヘラン:イランは木曜日、イランの最高司令官が暗殺されたことへの報復として、米国の元国家安全保障問題担当大統領補佐官であるジョン・ボルトン氏の暗殺を企てたという米国の主張を、「フィクション」だと断じた。

その米国の主張は、米国政府が2018年に放棄したものの復帰を望んでいると述べた、イランと主要国との間の核取引の再開に向けた協議中に浮上した。イランは現在、欧州連合の調停者が「最終」文書と呼ぶものを検討している。

イラン外務省のナセル・カナニ報道官は、「米司法省は、有効な証拠を提供せずに疑惑を提起し、新たなフィクションを作り上げた」と述べた。

「今度はボルトン氏のような政治的キャリアに失敗した人物を巻き込んだ陰謀を思いついたようだ」とカナニ氏はあざ笑った。

「イスラム共和国は、馬鹿げた非難によってイラン国民を標的にするいかなる行動に対しても警告する」

米司法省は水曜日、ボルトン氏を暗殺するために米国内の人物に30万ドルを支払うと申し出たという疑惑について、イランの革命防衛隊のメンバーを起訴したと述べた。

これは米国が2020年1月に、イラクで警備隊の最高司令官であるカセム・ソレイマニ氏を殺害したことに対する報復として計画された可能性が高いと、米司法省は述べている。
防衛隊メンバーのシャフラム・プルサフィ氏はまた、暗殺の実行者は100万ドルを得られるという2番目のターゲットの可能性もちらつかせたとされている。

裁判資料ではそのターゲットとされる人物が特定されていないが、米メディアのアクシオスによると、それは元国務長官でCIA長官のマイク・ポンペオ氏だという。

裁判所に提出された書類によると、実はプルサフィ氏の取引相手は 米連邦捜査局の情報提供者だったという。

プルサフィ氏は、嘱託殺人の委託で州際通商施設を利用した罪(最高10年の懲役刑)と、多国籍殺人計画への物質的支援の提供および提供の試みた罪(15年の禁固刑)で起訴された。

米司法省によるとプルサフィ氏は現在も逃走中であり、イランにいるとみられている。

現国家安全保障問題担当大統領補佐官であるジェイク・サリバン氏は、容疑発表の後、「イランが、米国の現官僚や元官僚を含め、我々の民間人を攻撃した場合、イランは厳しい結果に直面するだろう」と警告した。

イランで尊敬されているソレイマニ氏は、2020年1月7日にバグダッドの空港に着陸した直後、米軍のドローン攻撃で殺害された。

彼の死後、イラン政府は復讐を誓っており、米国はソレイマニ氏が殺されたときに国務省を率いていたポンペオ氏を含むおもな現官僚と元官僚の警備を強化している。

ボルトン氏は、ポンペオ氏と同じくイランを強く批判していた人物で、2018年4月から2019年9月まで、ドナルド・トランプ前大統領の国家安全保障問題担当大統領補佐官を務めていた。

彼はイランの核開発を制限する2015年の協定に強く反対し、2018年5月にトランプ政権が同協定から一方的に離脱したことを支持した。

ボルトン氏は水曜日の声明で、イラン政府を「嘘つき、テロリスト、米国の敵」と非難した。
カナニ氏は、米司法省の「根拠のない主張」は、ソレイマニ氏の「臆病な暗殺のように、米政府が直接関与している数々の犯罪の責任を問われることを避ける」ための煙幕だったと述べた。

AFP

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