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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ次期首相、連立政権樹立に向け一歩

イスラエルで歴代最長の首相在任期間を誇るベンヤミン・ネタニヤフ氏は11月1日の選挙で勝利し復権を果たした。野党側にいたのは僅か14ヶ月だった。(ロイター)
イスラエルで歴代最長の首相在任期間を誇るベンヤミン・ネタニヤフ氏は11月1日の選挙で勝利し復権を果たした。野党側にいたのは僅か14ヶ月だった。(ロイター)
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08 Dec 2022 09:12:19 GMT9
08 Dec 2022 09:12:19 GMT9
  • 昨夜発表された合意は、ネタニヤフ氏の次期政権の5つの閣僚ポストをシャス党に割り当てると約束している

エルサレム:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ次期首相は8日、閣僚ポストの割り当てについてユダヤ教超正統派政党と合意をまとめた。期限が迫る中で新政権樹立に向けた重要な一歩となった。

昨夜発表された合意は、ネタニヤフ氏の次期政権の5つの閣僚ポストを「シャス」党に割り当てると約束している。同氏の政権はイスラエル史上最も右寄りの政権になると見られている。

ネタニヤフ氏は、「政権樹立に向けた新たな一歩を実現した」と述べた。イスラエルで歴代最長の首相在任期間を誇る同氏は11月1日の選挙で勝利し復権を果たした。野党側にいたのは僅か14ヶ月だった。

ネタニヤフ氏率いる右派政党「リクード」は、物議を醸す極右政党3党との間に既に連立合意を結んでいる。「宗教シオニズム」、「ユダヤの力」、そして過激な反LGBT政党「ノアム」だ。

リクードがシャスおよびもう一つの超正統派陣営「ユダヤ・トーラ連合」との間に結んだ合意は暫定的なものであり、拘束力のある連立合意ではない。これらの政党は、政権樹立を発表するには追加的な協定が必要だとしている。

事態を複雑にしている一つの要因は、シャスの党首であるアリエ・デリ氏が税法違反で有罪判決を受けていることだ。そのため、イスラエルの司法長官によると、同氏は内閣に入ることができない。

ネタニヤフ氏の陣営が過半数を確保したイスラエル議会は、連立合意をまとめる前にデリ氏の入閣を可能にする法案を可決しようとする可能性がある。

シャスとリクードの間の合意では、デリ氏はネタニヤフ氏の次期政権で内相と保健相を兼任し、さらに副首相に指名されることになっている。

もしそれが確定した場合、デリ氏はイスラエル史上初のユダヤ教超正統派の副首相となる。

先月の選挙の結果、ネタニヤフ氏の陣営が安定した右派政権を樹立することが決まり、4年弱の間に5回の選挙が行われるという前例のない政治的行き詰まりの期間が終わることになった。

イスラエルの政治アナリストの中には、ネタニヤフ氏がイツハク・ヘルツォグ大統領によって首相に指名された11月13日の数日後に連立政権樹立の発表に動くと予想していた人もいた。

しかし、連立交渉には複雑な事情が生じている。ネタニヤフ氏は、センシティブな閣僚ポストにユダヤの力の党首イタマル・ベン・グヴィル氏などの物議を醸す人物を割り当てることを余儀なくされているのだ。同氏は、その激烈な反アラブ的レトリックにもかかわらず、ヨルダン川西岸地区の国境警察を統括する公安大臣のポストを約束されている。

ネタニヤフ氏がヘルツォグ大統領から与えられた28日間の組閣期間は11日24時(GMT22時)に期限切れとなる。

イスラエルメディアの報道によると、リクード内での閣僚ポスト割り当てなどのいくつかの問題が未解決のため、ネタニヤフ氏は2週間の延長を申請するというのが大方の予想だ。

AFP

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